月が綺麗だね ページ46
蓮「なに緊張してるの？(笑)」
A「上も着て？」
蓮「風呂上がりで暑いからイヤ。見慣れてるでしょ？」
A「見慣れてるけど……。」
裸は見慣れてるよね。でも上半身裸の俺に肩を抱かれたことはないから緊張したみたい(笑) さてと。そろそろ切り出してみるか。
蓮「月が綺麗だね。」
敢えて言ってみた。頭の良いAなら分かるかな〜と思って。
案の定、分かってた。で、返しに困ってる(笑)
(どうしよう……蓮、分かってて言ったの？分からずに言ったの？月が本当に綺麗だから迷っちゃうよ〜。)
A「綺麗な月が見れて嬉しいな。」
おっと、そうきたか。さすがA。
どっちでもイケる言葉を返してきた。
蓮「意味、分かって言ったんだよ、俺。」
さぁ、Aはどう出る？
A「なんで私？」
蓮「なんでだろうね。」
A「本気なの？」
蓮「本気だよ。」
A「…………」
蓮「俺じゃなきゃ無理だと思うよ？」
A「なんかムカつくな。」
蓮「でもそう思わない？」
A「ちょっと思うかも……」
蓮「俺の彼女になりなよ。」
A「…………。」
蓮「悩むことある？」
A「ないけど……。言い方がイヤ。」
蓮「(笑)なんて言えばいい？」
A「そんなこと私に聞かないでよ。」
ここまで来たらもうシンプルに。
蓮「A、俺と付き合おう。」
A「……私じゃなきゃダメそうだから付き合ってあげるよ。」
俺も素直じゃないけどAも素直じゃないよね(笑)
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作者名：唯羽 | 作成日時：2020年8月5日 16時
