センパイ。 (ページ3)

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A「駿ー！！」

A先輩の目線の先には小吹先輩がいた

小吹先輩は、俺と同じサッカー部でレギュラーだ
俺はレギュラーメンバーやないから、小吹先輩みたいに朝練に行かなくてもいい

A先輩に名前を呼ばれて、小吹先輩が近寄ってきた

駿「A、拓哉、おはよ
　今日も水やり？」

A「そう、毎朝早起きしないといけないし、なんで当番OKしちゃったんだろ」

毎朝嫌そうにしてるけど、A先輩が朝と放課後の当番を引き受けたのは小吹先輩がいるからだ

キーンコーンカーンコーン

A「やば、チャイム鳴った
　1限目体育やねんけど、終わったわ(笑)」

駿「のんきに言ってる暇あったら片付けろ！(笑)」

拓哉「A先輩！急いで！」

A先輩はほんとにゆっくり片付けていて、まだ小吹先輩と話したいのかな、

そんな、一途なとこも好きなんよな…

ってやべ！俺も急がな！

ガラガラガラッ

教室に着くと、もうHRが始まっていた

龍太「西村、15分遅刻だぞ～どうせまた園芸部手伝ってたんだろ」

拓哉「先生～ごめんなさーい」

俺がA先輩のことが好きなのはもうクラス全員…どこか先生にまでバレている
なのに本人が気付かないんだから、どうしたものだろう(笑)

今日の授業は、いつも以上に集中できなかった