センパイ。 (ページ14)

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駿side

Aが俺に好意があるのはなんとなく気づいてる、俺も鈍感ちゃうしな
でも俺は、ちっさい頃から飛鳥が好きやねん

気持ち伝えたいとは思う、
それでも、小さい頃からの仲を壊したくない

俺が気持ちを伝えたことによって傷つく人が出るのは嫌や

そう、思ってたはずやのに――

飛鳥「今日なー、龍太先生がなー…」

最近ずっと口を開けば龍太先生の話してる
今日のバスの中でやって

飛鳥「龍太先生ツボ(笑)まじおもろすぎ(笑)」

とかずっと言うてた

ちょっとは俺も意識してや……

お好み村で、Aが店探してる間もずっと龍太先生の話ばっかり

そろそろ限界が来てた時
ホテルまでのバスの中で飛鳥が

飛鳥「龍太先生ってかっこええな」

と呟いた

駿「あんなのがタイプ？」

飛鳥「うんっ！龍太先生が彼氏やったらええのに～」

駿「あっそ」

飛鳥「え、駿！？どしたん、うちなんかした？」

駿「好きなんや、お前が」

あ、れ、言ってしまった

一生伝えないと思ってた想いはするりと口から出ていってしまった