ツンデレは正義 ページ46
「私はアンタの事嫌い。」
「知ってるよ。」
急に始まった暴露。
静かに怒りを受け止める。
「最初はアンタが羨ましかった。だから、私も頑張ってた。でも悟ったの。追い付くことは出来ないって。」
「だから、貶めようとした。だけど、昔の念ってそう簡単に消えないのよね…」
「“友達になりたい“だなんて思ってしまった。その邪念と別れる為にさっきはああやったの。」
「嫌い。本当に嫌い。何もかもを手にできるアンタなんて嫌い。」
「それだけよ。じゃあね。」
「待って!」
相変わらずの不機嫌顔で振り向き怪訝そうに「何」と尋ねてきた。
目を真っ直ぐに見て私の思いの丈を伝える。
「私は好きだよ。水原ちゃんは私の事かも知れない。だけど、いつか私の事が好きになる時が来たら“友達になろう“って言って欲しい。」
「本当に嫌いよ。そう言う明るい所も。でも、考えてあげなくもないわ。」
「水原ちゃんって………ツンデレ?」
「…ッ!やっぱり嫌いだわ!」
凄く怒りながら去ってしまう水原ちゃん。
その時に一瞬だけ、水原ちゃんの口許が緩んだのを確かに見た。
きっと、良い友達になれそうだ。
スッキリとした気分で教室に戻る。
店は変わらず大繁盛だ。
彼方此方で黄色い声が上がっている。
「A!大丈夫だったアルか!?」
「心配し過ぎじゃない?」
「あの性悪女…タダじゃおかないアル!」
「人の話聞いてる?何もされてないって。」
「あの性悪女が話を聞かないアルか!?」
「話を聞かないのはアンタの方だよ!」
何とか誤解を解き、神楽を宥める。
女性客しか入って来ていないので全く持ってメイドの出番が無いのである。
本当に暇だな、と欠伸を一つ。
すると、裏方のクラスメイトに手伝えと大声で叱られた。
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ミンティア - この度二巻が完結致しました。 是非、次の巻も宜しくお願いします。 (2017年8月1日 23時) (レス) id: bb20e7ebdc (このIDを非表示/違反報告)
ミンティア - カカオさん» 映画館が遠いんです…映画館がこちらに向かって歩いて来ませんかね?面白いと言われると尚更気になりますね…いつかは見たい、と思ってますハイ。 (2017年7月30日 18時) (レス) id: bb20e7ebdc (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - 映画今日見に行って来ましたよーーー!!(≧∇≦)すごく面白かったです!隣でいとこが爆笑してましたwミンティアさんは見に行くんですか? (2017年7月30日 18時) (レス) id: d7fde592f0 (このIDを非表示/違反報告)
ミンティア - ピピコさん» ご報告ありがとうございます!私もログインしたいです。何をどうすれば良いのかさっぱり分からないんですよね…お、お、お気に入りですか!?ありがとうございます!恐縮です!お互いに頑張りましょう! (2017年7月28日 23時) (レス) id: bb20e7ebdc (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ(プロフ) - いつもありがとうございます!言わずには居られませんでした…!!私この度ログインなるものを果たしまして、ミンティアさんのこの作品をお気に入りにしちゃいました!なので更新されたらすぐに見にこれます^^ これからも頑張ってくださいね! (2017年7月28日 18時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミンティア | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mintixia/
作成日時:2017年6月25日 19時