やっぱりメガネが本体 ページ22
「前回変なフリートークがあった気がするんだけど。」
「気のせいだろ俺はそんなもん知らねぇ」
「私もネ。知りたくもないアル。」
二人がそう言うのならそうなのだろう。知らない。私は前回がフリートークだったなんて知らない。
そんな事より今、学校に居ます。
夜の学校です。怖いです。泣きそうです。
誰だよこんな企画を提案したやつ。
「お前だよ!」
後頭部に鈍痛が走る。
只でさえ泣きそうなのに痛みでもっと泣きそうになったよ。誰だよ私をチョップした奴は。
「何が『動悸がドーキドキ!?オラ本当にワクワクすっぞ!学校一周をペアで回ってナニかが起きる…私、気になります大会!』だ!」
「土方…もしかして怖いの?」
「な、なに言ってんだ?べ、べ、別に怖いとかそんなんじゃ無ぇからな!?俺は只、参加したくねぇからだし!」
「土方さん、もしかしてマジでこんなのにビビってんですかィ?怖くて参加出来ないとありゃ、これは大スクープでさァ。」
「参加してやるよ!ヒビリじゃねぇからな!」
こいつ絶対にビビってる。
顔が真っ青だもん。足が生まれたての小鹿みたいだもん。
なんか仲間がいたみたいで少し安心する。
「銀ちゃん、足どうしたアルか?」
「これは、アレだし!膝がマナーモードになってるだけだし!」
「でも銀さん、顔色が悪いですよ?」
「はあ!?おい新八、お前を掛けてる人間換えた方が良くね?その人間はもうダメだ。換え時だよ。」
「メガネは本体じゃないつってんでしょうが!僕が本体ですから!」
「そうなの?新ちゃんはメガネじゃ無かったの?」
「姉上まで僕を…」
落ち込む新八を慰めながら、着々と準備を進める。
一人で待機の幽霊役をやらなければならないのだ。暗い中、一人で待機は流石に辛い。だけど、こんな所で弱音吐いてちゃドSコンビに何を言われるか分かったもんじゃ無い。
「ペア決めはくじ引きだから。お妙、後は仕切っておいてくれる?」
「えぇ。任せて。」
「じゃあ、皆さん。お楽しみあれ!」
そう言って颯爽と暗闇に消える。
あぁ、怖い。膝かマナーモードになって…ないない。大丈夫。きっと私なら大丈夫。怖くない。もう何も怖くない。
呪文のように自分に言い聞かせる。
ウワァーwwスンゴイナァwww→←息抜きにフリートークしてみた(適当)
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ミンティア - この度二巻が完結致しました。 是非、次の巻も宜しくお願いします。 (2017年8月1日 23時) (レス) id: bb20e7ebdc (このIDを非表示/違反報告)
ミンティア - カカオさん» 映画館が遠いんです…映画館がこちらに向かって歩いて来ませんかね?面白いと言われると尚更気になりますね…いつかは見たい、と思ってますハイ。 (2017年7月30日 18時) (レス) id: bb20e7ebdc (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - 映画今日見に行って来ましたよーーー!!(≧∇≦)すごく面白かったです!隣でいとこが爆笑してましたwミンティアさんは見に行くんですか? (2017年7月30日 18時) (レス) id: d7fde592f0 (このIDを非表示/違反報告)
ミンティア - ピピコさん» ご報告ありがとうございます!私もログインしたいです。何をどうすれば良いのかさっぱり分からないんですよね…お、お、お気に入りですか!?ありがとうございます!恐縮です!お互いに頑張りましょう! (2017年7月28日 23時) (レス) id: bb20e7ebdc (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ(プロフ) - いつもありがとうございます!言わずには居られませんでした…!!私この度ログインなるものを果たしまして、ミンティアさんのこの作品をお気に入りにしちゃいました!なので更新されたらすぐに見にこれます^^ これからも頑張ってくださいね! (2017年7月28日 18時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミンティア | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mintixia/
作成日時:2017年6月25日 19時