こんな事されても ページ13
マヨネーズ理論を延々と語る土方と並んで歩く私。
もうどうでも良いのに。早く家に帰らせろ。寧ろ家が此方に来ればいい。
そんな願いが通じたのか、300m程先には我が家が。
あと300m頑張ればこの理論と暑さから逃れる事が出来る。
先程より歩幅を広く、そして、早く歩く。
近付く度、私の胸の高鳴りは大きくなる。
あと少し、あと少しで…
「こんなに暑い中イチャイチャしながら歩くんじゃねーよ。バカップルですかコノヤロー。」
「銀時…?どうして居るの…」
「…もしかして土方君とAってデキてたのか?」
「いやいや!んな訳無いでしょ!」
「あ?なっ…テメェ、どうして此処に居る!?」
「此方が聞きてぇよ!何でテメーとAがイチャコラしながら歩いてんだよ!うちの子はまだそんな事する年齢じゃありません!」
「私がいつアンタの子供になったってのよ!そもそもイチャコラなんてしてないし!」
何故居るのか。しかも誤解までされている。誰が好き好んでこんな将来V字にハゲそうなマヨラーとイチャ付くのか。私にそんな事が到底出来る筈も無いのに。
兎に角、ここは先に誤解を解かなければ。
「私は、只、土方に家まで送って貰ってるだけ!」
「だけっつってるけどよぉ、どうせアレだろ?誰も居ない時間を狙って土方君を自分の部屋につれ混んでそのまま…不純だなオイ。これ以上は言えねぇ様な言葉じゃねぇか。」
「そんな妄想をしてるアンタが不純だわ!」
「おい…お前、まさか俺にそんな事しようとしてたのか?」
「誤解が更に酷くなってる…ちょっ…そんな変態を見る様な目で私を見ないでよ!違うから!」
「まぁ、でも、そんな無防備な行動をしてるのは感心出来ねぇな。」
私の何処が無防備なのだろうか。
ガードは物凄く固いと自分で自負している。
そもそも魅力無いし。
あ…自分で言って少し傷ついた。止めとこ…
「兎に角!私のガードは固いの!」
「んな訳ねぇだろうが。実際、」
そこで言葉は句切られどうしたのかと考えていると、
手首を掴み、抱き寄せられた。
「こんな事されても直ぐに抵抗出来ねぇだろ。」
全ての言葉を理解する前に私の心臓が爆発しそうな程に跳ね上がる。
きっと今頃は顔が真っ赤に染まっているのだろう。
そんな様子を見てか、ニヤニヤと何処が満足げに笑っている銀時。
悔しくも抵抗が出来ないのである。
14人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミンティア - この度二巻が完結致しました。 是非、次の巻も宜しくお願いします。 (2017年8月1日 23時) (レス) id: bb20e7ebdc (このIDを非表示/違反報告)
ミンティア - カカオさん» 映画館が遠いんです…映画館がこちらに向かって歩いて来ませんかね?面白いと言われると尚更気になりますね…いつかは見たい、と思ってますハイ。 (2017年7月30日 18時) (レス) id: bb20e7ebdc (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - 映画今日見に行って来ましたよーーー!!(≧∇≦)すごく面白かったです!隣でいとこが爆笑してましたwミンティアさんは見に行くんですか? (2017年7月30日 18時) (レス) id: d7fde592f0 (このIDを非表示/違反報告)
ミンティア - ピピコさん» ご報告ありがとうございます!私もログインしたいです。何をどうすれば良いのかさっぱり分からないんですよね…お、お、お気に入りですか!?ありがとうございます!恐縮です!お互いに頑張りましょう! (2017年7月28日 23時) (レス) id: bb20e7ebdc (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ(プロフ) - いつもありがとうございます!言わずには居られませんでした…!!私この度ログインなるものを果たしまして、ミンティアさんのこの作品をお気に入りにしちゃいました!なので更新されたらすぐに見にこれます^^ これからも頑張ってくださいね! (2017年7月28日 18時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミンティア | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mintixia/
作成日時:2017年6月25日 19時