手を取りあって生きていこう (ページ4)

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2/良規side ページ4

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「はぁっ…はっ、はっ、、」

震える手でスマホを手繰り寄せ、時間を確認するとまだ夜中の2時。

ずっと息苦しいせいで、頭もボーッとしてて。
でもこのまま寝てしまうと、またあの頃の夢を見ちゃう気がする…。

嫌や、例え夢であってももうあの頃になんて戻りたない。

とりあえずリビングに行って、水でも飲もう。
喉も乾いたし、いつもやったら落ち着く場所なのに、何だかこの部屋にいたくない気分。

フラフラする身体を動かして、廊下に出ると周りは真っ暗。当たり前といえばそうなんやけど、俺な…暗い場所も苦手やねん。

いつも夜中は廊下の電気をつけてもらってるんやけど、今日は付け忘れたみたい…。

…あ、あかん。身体の震えが酷くなって、足の力も入らへんくて今にも転けてしまいそう。

でも夜中やし、大きい音をたててみんなを起こしたらあかん。それに、怪我をしたりしてしまったらもっと迷惑をかけることになるし、何より迷惑をかけて嫌われてしまうのが怖い。

落ち着け。大丈夫、大丈夫。って必死に頭で考えるけど、身体は全然ゆうことを聞いてくれへん。

部屋を出て数歩歩いたところで、どうにか壁に身体を預けて音をたてないようズルズルとしゃがみこむ。

苦しい、怖い、助けて。

？「良規？どうした？」