-事件-1 ページ14
亜生side
今日は久々の漫才劇場での出番
空き時間ができたので誰かと飯でも行こうかと思っていたときだった
「ちょ、タオル持って来て！」
「どこも怪我してませんか？」
突然スタッフさんが走ったりと騒がしくなる
舞台上でなんかあったんかな？
でも、今やってるのは普通のネタライブやし
声は俺らが普段出入りする裏口の方から聞こえる。
周りにいた洲崎とにーやんも
何かあったのかと声のする方へ注目する
「えっ？」
一瞬、スタッフさんに囲まれたAが楽屋に入っていくのが見えた
急いで2人とそっちに向かう
楽屋を覗くと、椅子に座っているA
背中を向けてるけど、
何とも言い難い、重苦しい雰囲気が出ている
隣ではニッポンの社長の辻さんが
Aに目線を合わせるようにして膝をついている
洲崎「A？」
新山「なんかあったんですか？」
2人が声をかけると同時に、
タオルを持ったスタッフさんが入ってきた
『ありがとうございます』
Aが振り向く
「え、何やそれ」
渡されたタオルで顔を拭くAの服には
黒い染みのようなものが付いていて。
辻「ああ...えっと、
話してもええか？」
『...いや...』
辻「そうか、
ごめん、ちょっと色々あったんやけど
あんま知られたくないみたいで」
辻さんが俺らの方を向いてそう言うけど
ここまでスタッフさんも騒いでるし、
知る権利はあるやろ
「A、何があったんや」
少し口調を強めて言うと、
観念したのかAは辻さんと目を合わせて頷いた
辻「...なんかな、
飲みもんかけられてしまったみたいなんよ」
洲崎「え、は？」
新山「誰に？」
辻「多分誰かのファンの子やねん」
辻さんに気まずそうにそう言われて、
俺らは固まってしまった
それだけ聞けば状況がわかってしまったから
『本当に...どうしよう、申し訳ない』
辻「お前は何も悪ない言うてるやろ」
きっと、誰かのファンが、
Aに嫉妬してやったこと。
でも今までこんなことなかったのに...
何でこんなことが起きてしまったんや
辻さんの言う通り、
Aには何の非もないこと
男女分け隔てなく、芸人ともスタッフさんとも
全員と同じように仲良くしてる
みんなが簡単にできひんことを
Aはしているだけなのに
もしかしたら俺のファンかもしれない
最悪な感情が沸き立ってくる
洲崎もにーやんもそう思ってか、
表情が険しくなっていた
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もも(プロフ) - 野村さんのお話ありがとうございます！これからの展開楽しみにしてます。更新頑張ってください！ (2021年2月10日 19時) (
レス) id: 9a7f3a5422 (このIDを非表示/違反報告)
えむ。(プロフ) - ハルさん» 多田さんのお話書いていただきありがとうございました◎！ (2021年2月6日 22時) (レス) id: 5f811dd76a (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - コメントありがとうございます！たくさん挙げていただいて助かります！書かせていただきますね！ (2021年2月6日 2時) (レス) id: 3cd9b5c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
まっきー(プロフ) - 毎日初めまして。更新楽しみにしてます。ロングコートダディさんや、ニッポンの社長さん、滝音さん、からし蓮根さんあたりをもっと出していただけるととても嬉しいです！よろしくお願いします！ (2021年2月6日 0時) (レス) id: 4b9ae4495c (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます！野村さんですね◎劇団コケコッコーちょっと挑戦してみたいのですが、きたみなチャンネルのお話とかになってしまうかもです…それでもよろしければお待ちください！ (2021年2月5日 10時) (レス) id: 03703670b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2021年1月31日 14時
