6.わかんない ページ7
てつやside
『うん、何する？トミーにドッキリしたいなぁ笑』
廊下に出てみると、楽しそうにカンタと電話するA。
「そんなとこいたら風邪引くぞ」
『平気平気！それでね…』
平気なわけあるか。せめて暖房あるとこ行け。
…そういやりょうに変なこと聞かれたけど、
俺には全然意味わからんかったな。
さっきのことを思い出しながらAを引きずって
俺の部屋に運ぶ。
『ちょ、雑！』
こいつをコラボさせないのは
変な男に引っかかってほしくないっていうのが理由。
それはメンバーとして当然思うことのはず。
りょうは口には出さんけどA大好きだし、
虫さんはいつも面倒見てるし、
としみつの罵倒もあいつなりの愛情表現。
ゆめまるは来るたび居酒屋連れ回して独り占めするし
しばゆーはいっつもポンスでAを釣って一緒にいようとする
みんなこいつを大事に思ってるからだろ？
まぁよく冗談で嫁とか言うけどさ、
ほんと家族同然なんだって。
Aが女でも男でも
俺らより仲良い奴らがいるはずないもの。
「調子乗んなよバカヤロー！」
カ「え、てつや！いきなり何！？笑」
『ちょ、返してって！』
「来週東京行くから待っとけ！」
カ「わかったよ！笑」
一方的にスマホを奪い取り、電話を切る。
『あーっまだ話してたのに！』
「いいの！俺の家いるんだから俺と話せ！」
子供のように言うと、
ふとAが顔を覗き込んで言う。
『ねぇ…それってどういう意味？』
「へ？」
どうって、そのままの意味だけど。
『まぁいいや。じゃあリビング行くね』
「お、おう」
『てつやは編集ね』
「え、何それ鬼畜すぎん？」
『としみつとギター弾いてくるわ』
そう言って部屋から出て行くA。
追いかけようともしたけど、
電話も終わらせたし別にいっか。
虫「あれ、2人の時間は終わったの」
「虫さんいたの！？」
虫「ばっちり撮らせていただきました」
「なんだよ！まぁいいけど」
虫「でもこんなの上げたらまた言われるかな」
「え…なにが？」
虫「ほんとにてつやはA大好きだね〜ってさ」
「別にいつも言われとるし。実際大好きだし！」
虫「それってどういう好き？」
「え？」
虫「あ〜やっぱダメか。
りょうくーん、こいつ全然理解しとらん」
「なんなんだよお前らさっきから」
虫「別に。編集頑張ってね」
虫さんはそう言い捨ててリビングへ戻っていった。
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ハル(プロフ) - りんごパイさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからもよろしくお願いします！ (2018年1月28日 17時) (
レス) id: 7177ba363e (このIDを非表示/違反報告)
りんごパイ - とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年1月26日 5時) (レス) id: 4e652dc6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2018年1月12日 16時
