32.作戦変更 ページ33
てつやside
自覚しているようで、認めたくなかった感情。
メンバーに過保護だと散々言われて
ぽんりささんに相談して
虫さんに怒られて。
段々この気持ちの正体がわかってきた
それでも、いろんな恐怖が襲ってきて
ずっと隠していようと決めたのに
それでは満足できない自分がいて。
それに気付いた瞬間イライラして、やるせなくなった
そんなときとしみつから言葉をたくさん投げられた
正直、脳が追いつくはずもなかった。
みんなAのことは大好きだろうって、
そりゃメンバーだから思っていたわけで
まさか恋愛感情があったなんて…
と「俺は負けねぇからな！！！！」
としみつの真っ直ぐな瞳をそらせなかった。
こいつ、本気なんだ
そしてきっと、りょうも、カンタも
思いもしなかったはじめんでさえ
バカ重い石が頭を打ち付けたような衝撃。
俺は立ち尽くすしかなかった
り「これはもう作戦変更だな」
と「どういうこと？」
り「お前のせいだぞ、ポンコツ」
と「え、え、俺？」
り「そうだよ。
てつや、俺らはね？
協力しようとしてたんだよ」
「は？嘘だ、だってお前らさっきの撮影で
Aにベタベタして…」
り「ツンデレ選手権ではてつやを嫉妬させることで、
気持ちを自覚させる作戦だったの
そんで、勢いで告白でも何でもしてもらえたらな〜って」
「何だよそれ…」
り「でもとしみつがいらんこと色々言っちゃったからね
もう協力も作戦も全部ナシ」
「え？」
と「よくよく考えたら何でAのこと好きな俺らが
お前らをくっつけなきゃいけないんだよ」
り「そうだよね、チャンスは平等にあるはずだよ」
「ちょちょ、え、待って待って」
り「言っとくけど火つけたのてつやだからね
自分の今までの態度を反省しなよ」
悪魔の笑みを浮かべたイケメンはそのまま撮影部屋に消えた。
と「…まぁーあれだ、
怒鳴ったのは悪かった。
でも、そんだけ俺も本気ってことなんで」
そう言ってとしみつも戻っていった
何だよもう、どうすりゃいいってんだよ…
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ハル(プロフ) - りんごパイさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからもよろしくお願いします！ (2018年1月28日 17時) (
レス) id: 7177ba363e (このIDを非表示/違反報告)
りんごパイ - とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年1月26日 5時) (レス) id: 4e652dc6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2018年1月12日 16時
