30.ツンデレ3 ページ31
虫眼鏡side
『じゃあ次虫さんね！』
「うん」
順調に進む撮影。
りょうくんはさっきからニヤニヤが止まらないみたいだ
前もって事情を伝えていたとしみつも、
何やかんや乗り気で演技してくれている。
ただ、僕の場合ツンデレしろって言われてもわかんないんだよなぁ
でもこれも作戦のため、体張らないと
『虫さん、編集お疲れ様！
甘いもの買ってきたよ』
コンビニの袋を取り出して隣に座るA。
「…いらない」
『お腹すいてなかった？
冷蔵庫入れとくから、あとで…』
「いらないって言ってんじゃん。わからん？」
『…ごめん』
「…今はAの方が欲しいんだよね」
『………へ！？』
り「おおお虫さーーーん！ｗｗｗｗ」
と「やりおったこいつｗｗｗｗｗ」
「もうやだバカ恥ずいじゃんこれ〜〜〜」
彼女にも言わないであろう甘ったるいセリフ、
恥ずかしすぎてどうにかなっちゃいそうだ。
り「あれ？Aー？」
『…………』
と「こいつ照れすぎて固まってるげ笑」
「ええ？ほんとに？」
りょうくんの方を見ると、顔を真っ赤にしてうつむくAの姿。
なにこの子。可愛すぎ。
『…いや〜虫さんがそれ言うんずるいわ！
そもそも冷たくされたことすらないのに笑』
「みんなデレデレだからなー
そんな風に言われるとこっちも照れますね」
そして、さっきから黙ってしまったてっちゃんの方を見る。
「あれ…てっちゃんは？」
と「え？あれ、いない」
り「ちょっとやりすぎたかな」
『え、なにがやりすぎたん？』
「えっと…」
り「ハードル上げすぎちゃったってこと」
すかさずりょうくんのフォローが入る。
そう、言わずもがなこれはてっちゃんを嫉妬させよう大作戦なのである。
はっきりした態度になってもらわないと
僕たちの誰かがもらっちゃうよ〜っていうのを見せしめる。
まぁ僕は彼女がいるから無理な話だけど
本気出してAを照れさせる僕らを見たら
ちょっとは焦ってくれんじゃないかな、なんて思ったわけなんです
と「まぁトイレにでも行ったんだろ、一応見てくる」
としみつはそう言って撮影部屋を出て行った。
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ハル(プロフ) - りんごパイさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからもよろしくお願いします！ (2018年1月28日 17時) (
レス) id: 7177ba363e (このIDを非表示/違反報告)
りんごパイ - とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年1月26日 5時) (レス) id: 4e652dc6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2018年1月12日 16時
