18.昼食 ページ19
虫眼鏡side
[ REC ] サブチャン
「今日は昼飯を買ってきてやったぞ」
て「あざーっす！」
「まずはこれだ、ハンバーグ弁当」
『あ、じゃあ私これで』
「待て！全部紹介してからだ！」
僕は買ってきた弁当を一通り紹介して並べた。
り「5人なのに4つしかないよ」
「さすがりょうくん察しがいい」
り「何が？笑」
と「おいおいなんだよ、負けたら弁当なしかよ」
「今回は負けたやつが自分で作ってもらう」
『うーわ』
批判の嵐を浴びたあと、みんなでじゃんけんをすることに。
りょうくんが勝ち、弁当を手に取ろうとする。
り「いや、待って。俺弁当なしでいいや」
て「え、何で？」
り「その代わりAに作ってもらうというのはどうでしょう」
『おーい何でだよ。人権なしかよ。』
り「でもみんな確実にお昼食べられるよ」
『いやそれだったら負けて自分の分作った方がいいわ！』
なるほど、その手があったか。
普段てつやにはご飯を作ってあげるA。
手料理を食べるチャンスを自分から作るとはねぇ…
「りょうくんも策士だね」
り「しばらくAのご飯食べてないからね」
そう言っててつやの方を見る。
て「え〜俺のせい？」
『てつやは作ってあげないと何も食べないから
仕方なく作ってあげてるんだよ？』
り「でも美味しいもん。駄目かい」
と「それアリなら俺も食べてえな〜」
「お前ら僕が買ってきた弁当を無駄にする気か
でも僕も食べたい」
り「じゃあ弁当は冷蔵庫に入れて、
夜食べるってことで。」
『もー仕方ないな。』
面倒臭がりながらもAはキッチンへと向かった。
なんだかんだ言って作ってくれるあたり、
やっぱ優しいな〜なんて思う。
と「おいてつやどうしたんだよｗ」
り「不満そうな顔しちゃってｗ」
2人の発言を聞いててつやを映すと、
ふてくされたように頬を膨らましている。
「てっちゃんどうしたの」
て「Aのご飯は俺のものなの！本来！」
と「おめえ調子乗んな！」
としみつに軽く平手打ちをもらい、
ますます機嫌の悪そうなてつや。
ひとまずカメラを切って、テーブルの上に置く。
「てっちゃん、いい加減はっきりしてくれ」
り「いや〜ほんとだね笑」
と「こっちがむず痒いわ！」
Aには聞こえないよう、
小さな声で諭す。
て「んーーー？」
り「何でわかんないの笑」
異常なほどの愛情、これが恋だとこいつはいつになったら気付くんだ。
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ハル(プロフ) - りんごパイさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからもよろしくお願いします！ (2018年1月28日 17時) (
レス) id: 7177ba363e (このIDを非表示/違反報告)
りんごパイ - とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年1月26日 5時) (レス) id: 4e652dc6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2018年1月12日 16時
