17.撮影 ページ18
てつやside
今日は雑誌の撮影&取材の日！
外での撮影なんだけど、
晴れててほんとよかった。
『てつやの髪がセットされてる…！』
普段はしない化粧をしたAが
俺の隣にやってきて頭を撫でた。
「そういうAも雰囲気変わってんね」
『これだから雑誌の撮影は緊張するんだけどね笑』
「まぁまぁ、そのために俺がいるんでしょ」
こうして撮影が始まったけど、
緊張して表情がなんとなく硬いA。
カメラマン「Aちゃん、もっとはっちゃけちゃっていいよ！」
『え、え、はっちゃける？』
カメラマン「もう、いつもてつやくんに接してるみたいにしてもらって大丈夫！」
そっかー、と小声で呟いたかと思えば、
俺の頬にグーの手を当ててくるA
「え、なになに！？」
『いつもてつやのことボコボコにしてるから』
「してねぇだろ！笑」
『してるよ、起こすときグーパンだよ？』
「おいまじかよ初耳だぞ」
『あはは』
俺らが賑やかに会話する様子は
次々カメラに収められていく。
よかったよかった。
変にポーズとったりしない分、
いつも通りのAになってる
スタッフ「じゃあ次はお話伺いますね」
俺らは場所を移動して、
会議室のようなところへやってきた。
ス「では早速ですが、今回はなぜこのお二人なんでしょうか？」
先に口を開いたのはAだった
『一緒にやろうって頼んだんです！』
「…へ？
違うだろ、じゃんけんで俺が…」
『いや、実は前からてつやと出たいなと思ってたんだよね』
「マジ？」
ス「なるほど！
では、お二人は普段から仲がいいんですね」
「あぁ…確かに仲はいいな
高校から部活も一緒だったし」
『陸上部で、私マネージャーだったんです』
「でもお前も走らされてなかった？」
ス「マネージャーなのに、ですか？笑」
「いやこいつめちゃめちゃ速いんすよ。
もったいないって、コーチに散々言われてたよね」
『懐かしいな〜笑
でも当時は私とてつやここまでの仲の良さではなかったよね？』
ス「そうなんですか？」
『友達ってよりかは部活仲間って感じだったんです。
陸上の話しかしてなかったから
お互いの誕生日とか全然知らんかったよね』
「確かにな〜笑」
思い出話に花を咲かせたり、
その後も取材は順調に進み、無事終了した。
『楽しかったね』
ぽつりと言うAはなんだか愛おしかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 529人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「YouTuber」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハル(プロフ) - りんごパイさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからもよろしくお願いします！ (2018年1月28日 17時) (
レス) id: 7177ba363e (このIDを非表示/違反報告)
りんごパイ - とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年1月26日 5時) (レス) id: 4e652dc6a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハル | 作成日時：2018年1月12日 16時
