16.甘い日 ページ17
虫眼鏡side
「てっちゃーん起きてーー」
て「んん…あと5分…」
いつものように撮影を終えたかと思えば、
真っ先に昼寝を始めたこやつ。
みんなはリビングで談笑しているが、
このまま寝ているのを見逃すわけにはいかない。
「雑誌の撮影明日なんでしょ、
今日のうちに編集終わらせないと」
て「………」
「もー。Aー？」
『はいはい、どうした？』
仕方がないので困ったときの救世主、
Aを呼び出して起こしてもらうことに。
「てっちゃんが編集をサボって寝てるんだよ
なんとか言ってやってよ」
『ん〜…まぁ、今日くらいはいいんじゃない？
いつも朝方まで頑張ってるし…』
「てつやが朝方まで起きてるのは
昼間サボってるからなんだって！
なに、今日のAはずいぶん甘いね？」
『えぇ〜…そんなに甘やかしたつもりはないんだけどな』
「買収でもされた？」
『そんなんじゃないよ、
ただ、よくよく考えるといつも甘やかされてるのは私の方だから
たまにはこういうのも必要かな〜と思ったの』
「そっか。
…もう、今日だけだからね、てっちゃん！」
すでに深い眠りについたリーダーに声をかけ、
僕は部屋をあとにした。
しかし、戻ってこないAに気がついて、
そっと部屋を覗き込んだ。
僕はそのとき、見てはいけないものを見てしまった気がした
そこには、
気持ち良さそうに眠るてつやの髪を
そっと撫でるAの姿があった。
母親のように優しい表情で、
でも、恋人のように愛おしい眼差しで。
いつも僕らがいないときもこうしてるのかな
いつから？
ねぇA。
君はてつやが…好きなの？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 528人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「YouTuber」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハル(プロフ) - りんごパイさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからもよろしくお願いします！ (2018年1月28日 17時) (
レス) id: 7177ba363e (このIDを非表示/違反報告)
りんごパイ - とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年1月26日 5時) (レス) id: 4e652dc6a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハル | 作成日時：2018年1月12日 16時
