15.罰？ ページ16
てつやside
「ねえーーー！！！」
と「おい虫！！！」
『残念でした〜』
今回こそは勝てると思っていた勝負は
あっけなく敗北して終わってしまった。
り「Aと俺に勝てるわけないでしょ」
と「おいA、よくよく考えたらお前文系だろうが！
裏切り者！！」
虫「はいはい、さっさと罰ゲーム決めましょうね」
「言うこと聞いてやるが、ひとつだぞ！」
『うーん。どうする？』
り「いいよAが決めな」
『じゃあねぇ、どっちか、私と雑誌に載ってください』
全「………は！？」
虫「待って待って、どういうこと？」
『実はですね
数日前から雑誌の取材オファーがきておりまして〜』
と「え、Aだけにきたの？」
「全然状況が掴めん」
『そう、最初は私だけの特集を組んでいただけるというお話だったのよ
でも1人だけじゃ寂しいかな〜と思って、
特別にもう1人選んで一緒に取材を受けよう！となったわけ』
おいおい、話が急展開すぎるだろ！
「ていうか…Aはそれでいいの？」
『いいに決まってるじゃん！
７人もメンバーいて、私だけだと心細いしさぁ
選抜ってことでたまにはこんなのも面白いでしょ？』
り「えーーーー
そんなん俺だって出たかったし…ずるすぎ」
虫「僕だって出たかった！」
『え！みんな嫌がるかと思って罰ゲームにしたのに…』
嫌がるわけないだろ！こいつはアホなんか！
雑誌に載るってことは、
取材だけじゃなくて写真撮ったりもするんだぞ？
それが嫌がられると思ったんかな。
「はいはい俺やりたいでーす！」
と「いや俺も！」
『まじか、みんな私のこと好きすぎだな』
と「…………」
『おい！真顔やめい！笑』
調子に乗ってきたAは置いておいて、
俺ととしみつでじゃんけんをすることになった。
てと「「じゃんけんぽい！」」
メンバー数人が雑誌に載ることはあったけど
さすがに2人だけという初の事態に、
俺は少し緊張しながら思い切ってグーを出した。
怖くなって思わず目を瞑りながら。
と「ああああああくっそ！！！」
「…へ？」
としみつの叫ぶ声が聞こえて、そっと目を開けると
目の前には差し出されたチョキの手。
虫「はいてつやに決定〜」
と「うぜ〜」
り「いいなぁてつや」
「俺か」
『リーダーだしてつやな気はしてた！
よろしく！』
そこでなぜか俺は、
いつも通り無邪気な笑顔を見せたAに、
少しばかりの違和感を覚えた。
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ハル(プロフ) - りんごパイさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからもよろしくお願いします！ (2018年1月28日 17時) (
レス) id: 7177ba363e (このIDを非表示/違反報告)
りんごパイ - とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年1月26日 5時) (レス) id: 4e652dc6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2018年1月12日 16時
