私と東海オンエア【としみつ】

7.飲みすぎ注意 ページ8

としみつside


てつやとAが帰って来てから早３時間。


日頃の疲れもあってかみんなすぐに酔っ払ってしまった。


途中からやって来たゆめまるはまだ余裕そうだけど、

てつやなんかはもうアウトだな


て「うう〜、A・・・」

『なーに。ここにいるってば』


帰って来てからずっとAにベッタリなてつや。

こいつ何があった？


り「ちょ、てつや、どけ。

Aは俺の」

『いやりょうくんのものでもないけど』


ふと、ふたりに挟まれて戸惑うAと目が合う。


『としみつ助けて〜・・・』


珍しく申し訳なさそうな顔をするAを見て、

俺は思わずおいで、と言っていた。


こんなの、俺らしくないぞ・・・


そして気付けば、てつやとりょうと虫眼鏡は爆睡して

俺の隣には安心しきったAが座っていた。



『ありがとね(笑)

いつもはりょうくんそんなに酔わないのになぁ
としみつは平気そうだね？』

と「ん、ああ・・・そんなに飲んでないからな」

ゆ「え、としみつ飲んでないの！これ美味しいよ」

『なにそれ飲みやすい？』


ゆめまるが差し出した日本酒を興味津々で見つめるA。


と「お前そんな強くないんだからやめとけって」

『今日くらいはいいじゃん、ね、ゆめまる』

ゆ「そうだよ、飲め飲め〜」

と「明日だって撮影あるのにさ・・・ああ、バカ」



ぐいっと一気に飲むAを見て

思わず情けない声が漏れた。




『うわぁぁあ強いよこれすごい』

と「大丈夫かよ」

『大丈夫大丈夫〜〜』


へらへらと笑いコップをテーブルに置いたかと思えば、

Aは俺の肩にもたれかかってきた。



と「えっ、ちょ、A？」


『ん〜〜〜

今日くらいはいいじゃん・・・』


え、なに、どういうこと？

ていうか、酔い回るの早すぎだし、
酔ったこいつってめちゃめちゃ可愛い・・・


いやいやありえない。

普段どすっぴんで歩き回るような奴だぞ。

高校から色気なしで、逆にそれがこいつのいいとこだろ。



ゆ「A可愛いな〜」


人の気も知らずにっこり笑うゆめまる。


と「いや、見てないで何とかしてくれって」


ゆ「いや、そのままにしてあげなよ。

Aだってたまには女の子扱いしてほしいんだよ。きっと」


と「・・・そうなのか？A」

そっと顔を覗き込むとAは静かに寝息を立てて眠っていた。



ったく、今日だけだからな・・・

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