私と東海オンエア【としみつ】

21.撮影 ページ22

Aside


としみつにふられてから3日後。


今日は撮影の日だ。



あーあ、気まずすぎる…



いつも通り接するって決めたし、

みんなにも頼んだのにやっぱりそう簡単にはいかないよ




ああだこうだ考えているうちに、撮影場所である土手に到着した。



り「Aー！こっちこっち」

『あ、りょうくん、虫さんおはよう』

虫「おはよう…大丈夫？」

『え？』

虫「クマできてるよ…眠れてないの？」


そう、この3日間

告白したことを悔やんだりなんだり、
色々考えていたせいであまり眠れなかったのだ。


『いや〜ごめんごめん…この顔アウトかな？』

り「Aがいいならいいけど、

あんまり顔色もよくないし今日は映るのやめといたら？」

虫「そうそう、もともと審判役だったしね〜
カメラマンでも十分助かるよ」

『審判？


まぁいいや、じゃあお言葉に甘えて…』





その後、いつも通り遅刻してきたてつやととしみつが加わり
撮影が始まった。


[ REC ]


て「やあどうも東海オンエアのてつやと」

り「りょうと」

と「としみつと」

虫「虫眼鏡だ

あ、違う、Aもいたわ！」

『ええ、私はいいよ笑』

て「そういう訳にはいかん！

みなさん、今日Aはカメラマンですので！
ちゃんとここにいるからね！」

『どうもどうも〜。

で、今日は何を？』



て「お天気がいいのでね、スポーツ大会といきましょう！」

と「野球やろうぜ」

て「まずはサッカー！」

と「うわこいつ無視しやがった」



あれから初めて顔をあわせるというのに、

としみつはいつも通りに過ごしている。



いや、そうしてもらった方がありがたいし

としみつも色々考えてくれた結果なんだろうけど…



少しショックだなんて思いながら、場所を移動するみんなのあとをついていく。



り「Aっ。」

『わ！？』


ぼーっとしながら歩いているとりょうくんに後ろから抱きつかれた。


り「寒いねぇ、」

『うん…えっと、カメラまわってるよ』

り「ええ！？笑

あとでてつやに怒られちゃうね」



呑気に笑うりょうくんに包まれながら
励ましてくれたのかなぁなんて思って安心する。




て「よーし始めるぞ！」

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