18.どうしよう ページ19
りょうside
り「A?入るよ?」
返事は聞こえなかったが、構わずドアを開ける。
そこにはタオルにくるまって座り込むAの姿があった。
り「風邪引くよ」
そう言って着ていたパーカーを脱いでAに着せる。
『りょうくんが風邪引いちゃう…』
り「大丈夫だよ、この下にもシャツ着てるから
それより、どうしてこんなことになったの?」
『…ゆめまるは?』
り「昨日の間に帰ったみたいだけど…
あいつじゃないと嫌?俺じゃ話してもらえないかな」
Aの目を見ると、
首を横に振ってくれた。
『好きな人がとしみつなんじゃないかって、ね
りょうくんに言われたときはわからなかったの
好きって何だろうって、最近ずっと考えてた。
ゆめまるにも相談して
自分の中にある感情に対して、答えを出そうと思ってたの』
力なく呟くA。
見ていられない、なんでこんなに苦しそうなの?
『でね、さっき、としみつに
女として見れないって言われたとき
それって今までわかってたことのはずなのに切なくなって
ムカついちゃって。
なのに、気付いたら好きって言ってたの』
としみつ、また余計なこと言いやがって。
女として見れない?
それは今まで女嫌いだったお前のために
Aが精一杯に男らしく振る舞ってきたんじゃねぇかよ
それでも俺にはやっぱり
1人で悩んでしまう可愛い女の子にしか見えないけどね。
思わずAの頭をなでる。
り「…そっか。Aはこれからどうしたい?
ちゃんととしみつと話したい?」
『話したらどうなっちゃうのかな』
り「としみつがAのことどう思ってるのか教えてもらってさ
それから返事を聞こうよ」
するとAは下を向いて
『どう思ってるのかなんてもうわかってるよ
私なんか女じゃないんだ』
り「Aは可愛いよ。俺大好きだもん
…なんてこんなときに言われても困るか」
Aは小さく微笑んでありがとうと言ってくれた。
頑張れ。負けんなよA。
ちゃんとあいつに向き合って、好きになってもらおうよ。
335人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まあこ(プロフ) - リクです!夢主は東海メンバで男っぽい性格。としみつのことが好き。ある日告白するが振られる。としみつはそれから夢主のことを意識する日々。辛い時悲しい時いつでも隣に夢主がいてくれたことに気づき、としみつが夢主を好きなのに気づく。感じで^ ^ (2017年12月22日 23時) (レス) id: b4a56ca107 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ハル | 作成日時:2017年12月22日 22時