16.意図せず ページ17
Aside
り「おーい、大丈夫？」
『ん…？』
りょうくんに肩を揺らされ、目を開けるとそこはいつもの和室。
『え、てつやん家？』
り「覚えてないの？笑
撮影するけど…体調はどう？」
『ごめん、覚えてない…撮影は大丈夫、やるよ』
昨日ゆめまると飲んでいたはずなのにな
みんなに迷惑をかけたんじゃないかと思うと申し訳なく思えてくる。
虫「あ、A起きたの？
あと10分くらいで始めるけど、シャワーでも浴びてきたら？」
虫さんに声をかけられ、お風呂場へと向かう。
『ふう…』
シャワーを浴びながら、自分の考えを整理させる。
ゆめまるは、特別に感じる相手がいればそれが'好き'の始まりだって言ってた。
特別かぁ。私からすると、
この東海オンエアのメンバーは他の人よりも特別に感じるなぁ。
けど、みんなのことそういう風に好きって訳じゃない。
…そう思いながらも、脳裏に浮かぶとしみつの姿だけは何故か消すことはできなかった。
やっぱり今考えるのはやめよう。
これから撮影だし。
洗面所で下着を着、タオルでがしがしと頭をかく。
すると、
ガラッ
と「あ…使ってたのか、悪い」
『……！！』
肩にかけていたタオルを抱えて体を隠す。
驚きのあまり声に出せないでいると彼は笑いながら言い放った。
と「別にお前の見たってなんも思わねぇから安心しろって」
…なにそれ。
普段から女扱いされていないことに慣れてるはずなのに、
なぜだか今日は苛立ちを感じる。
と「ほら、早く服着ろって」
『…何で？
何でいつも、そうやって…』
ダメだ。言うつもりのない言葉が次々口から飛び出してくる。
と「え？いや、お前ガサツじゃん、女として見れねぇって笑
いつものことなのにどうしたんだよ？」
としみつの言葉ひとつひとつが胸に突き刺さる。
気付けば私は涙を流していた
『っ…』
と「えっ、ちょ、どうしたんだよほんとに！」
『好きなんだよ…バカ…』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 335人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まあこ(プロフ) - リクです！夢主は東海メンバで男っぽい性格。としみつのことが好き。ある日告白するが振られる。としみつはそれから夢主のことを意識する日々。辛い時悲しい時いつでも隣に夢主がいてくれたことに気づき、としみつが夢主を好きなのに気づく。感じで^ ^ (2017年12月22日 23時) (
レス) id: b4a56ca107 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハル | 作成日時：2017年12月22日 22時
