11.複雑 ページ12
りょうside
Aを呼んでふたりきりになれたものの、
どうやって聞きだそうかな。
『ね〜あんなに長引くなんて』
俺が何を考えているのかも知らずに、
ニコニコと上機嫌に話すA。
Aが幸せになってくれたら俺はそれでいいけどさ
けどさ
やっぱり幸せにするのは俺の役目でありたいんだよ
本当はね
り「…A、違ったらごめんだけど
としみつのこと好きなの?」
それでもAの視線や行動で、
嫌でも伝わってしまうとしみつへの好意に
俺は黙って見ていることなんてできないんだ。
『え!?何でとしみつ?』
り「いや、別に…そうかなって思っただけ」
予想外にも驚くA
これは、演技…?
り「Aが違うって言うならそうなんだって信じるよ」
『いやいや、信じるもなにも、そんな風に思ったことないから!』
Aが自分の気持ちを隠そうとしているなら、
俺は見守るだけでいいかなとは思うけど…
これはもしや、自分の気持ちを自覚してないな。
り「…ほんとに?」
『う、うん』
普段恋愛とは縁のないAだからこそなのかもなぁ
深いため息が出る。
応援したい、その感情に気付いて欲しいって気持ちと、
としみつに渡したくないという俺の個人的な欲望。
ごちゃごちゃと俺の頭を乱す
…もう俺からは聞きだすのをやめよう。
いつかAが自覚して俺のところに相談しにきたら全力で聞いてあげよう。
だからそれまでは。
俺もそばにいてもいいよね。
愛しいAの手を握る。
り「変なこと聞いてごめんね。行こっか」
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まあこ(プロフ) - リクです!夢主は東海メンバで男っぽい性格。としみつのことが好き。ある日告白するが振られる。としみつはそれから夢主のことを意識する日々。辛い時悲しい時いつでも隣に夢主がいてくれたことに気づき、としみつが夢主を好きなのに気づく。感じで^ ^ (2017年12月22日 23時) (レス) id: b4a56ca107 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作成日時:2017年12月22日 22時