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ばあちゃんとその日の新幹線で大阪の
警察の方の所へ行った。
案内されたところに
白い布をかけられて眠っている姉ちゃんがいた。
その表情は声をかければ今にも
目を覚ましそうだった。
「姉ちゃん、、」
涙が溢れてきた。
警察「高橋○○さんは、
大阪のキャバクラで勤務されていたようです。
遺体が発見されたのは15日
死亡推定時刻は13日の16:00頃だと考えられます。
首元の傷跡があるため自サツと判断しました。」
「自サツ、?
どうして、、」
警察「勤務先のキャバクラで○○さんの同僚にお話を聞いたところ、
○○さんは通っているホストにお金を貢ぐために
ほぼ毎日働いていたそうです。
自分の住んでるところよりも地方で働いた方がお金が貯まりやすいから
わざわざ大阪まで働きにきていたとのことです。」
「ホスト、、」
警察「働きすぎた結果、○○さんに限界が訪れ
自身のアパートでクビを吊っているのを大家さんが発見しました。
まあ、○○さんはホス狂いってとこですかね」
ホス狂い……聞いたことがある気がする。
推している彼のために
水商売でたくさんお金を稼いで
稼いだ分を全てホストに捧げる。
これをホス狂いってテレビで特集組まれてた。
警察「まあ一応ですが、○○さんが指名してたホストに話を伺いますと
あいつは所詮俺にとってはATM。変わりはいくらでもいる。
と言っておりました、」
俺にとって姉ちゃんは
優しくて面倒見がいい
自慢の姉ちゃんだったけど、
姉ちゃんが自身の体を売るくらい愛した人は
姉ちゃんのことを
ATM
そう思ってるだけだった。
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作者名:羽 菜 | 作成日時:2020年4月11日 14時