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｢はいっ！これでいいよ！｣
｢ありがとうございます。｣とお礼をしながらジャージに腕を通す。
あの後勝己は決勝戦があるからと、リカバリーガールに私を押し付けて控え室へ行ってしまった。
またプルーンジュース貰ってがぶ飲みしてる。これいいなあ美味しい箱買いしよう。
｢あるだけ持ってきな。｣とリカバリーガールが言ってくれたから5コ貰ったわーい！
｢…にしても、凄かったねテレビで見てたよ。｣
｢まあ負けちゃいましたけどねえ。｣
｢勝ち負けが全てじゃないだろう。｣と言われて、確かに…。となった。
さっきの試合は相手の動きがよく見えたし、今までで1番いい動きが出来たかもしれない。なんて考えながらジュースを飲む。
なんか貧血に慣れてきたのか、回復が早くなってきた気がする喜んでいいんかこれ。
と疑問を感じながら、リカバリーガールにもう一度お礼を伝えて部屋を出る。
…んん、にしても悔しいなあ。
ジュースをチューチュー吸いながら思う。
体内の血増やすことって出来んのかな…、常に輸血するか…？なんて馬鹿なことを考えながら歩く。
そしたら前からオールマイトが走ってくる。
｢緋龍少女！もう貧血は大丈夫なのか！？｣
｢ああ、はい。なんか貧血に慣れてきました。｣
｢それいい事なのか…？｣
私もよく分かりません。と返して2人で歩き出す。
｢いい試合だったよ。｣とオールマイトが言うので素直に｢ありがとうございます。｣とお礼を言った。
｢ところで何をそんなに抱えてるんだい…？｣と私の腕の中の大量のプルーンジュースを見て聞いてきた。
｢プルーンジュースです。これからの私の戦闘グッズです。こいつは最強です。｣
｢戦闘中に飲むのは辞めてね…。｣
コスチュームのポケットに入れておこうと考えていたのにダメか…。とガッカリしながら｢私は実況席に行くのでこれで。｣と曲がり角で別れた。
｢…やっぱ輸血か？？｣
と呟いたら後ろから｢それは駄目だっ！｣とオールマイトに怒られた。聞こえてたんかい。
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作者名：HamA | 作成日時：2020年9月1日 16時
