緋色 Part.3

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141.緑谷ページ41

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｢おいおいまじか…。｣

｢あの二人本気出すとあんなやばいの…？｣

｢屋内対人戦闘訓練の時とは比べ物になんねえぞ…。｣

その頃僕達は、ステージで闘う2人をみて呆然としていた。

プレゼント・マイクの言う通り、これは本当に高校生同士の闘いなのだろうかと疑問を持つ。

確かに戦闘においてセンスの塊であるかっちゃんと緋龍さんだが、これは想像以上だった。

2人の試合なんて激アツじゃないかとノートを広げてメモする準備万端だった僕だが、試合が開始されてすぐペンを落とした。

目を凝らさなきゃ、何が起こっているのか分からない。

スピードが異常だ、それに相手の動きの予測が凄い。

次から次へと攻撃を繰り出しては防いでを繰り返す2人をみて、思わず席を立ってしまう。

｢デクくん…？｣と麗日さんに声を掛けられたが、こんなすごい試合をただ座って眺めてなんか居られない。

｢かっちゃん！緋龍さん！頑張れー！！！！｣

僕が前の手すりに捕まりながらそうエールを送れば、他の皆もノってくる。

｢いけ！爆豪！｣｢緋龍ー！顎だー！顎狙えー！｣｢爆豪もっと行けんだろうがー！！！！｣と最早応援なのか分からない事を言い出すA組。

【おおっとA組がスタンディングで応援し始めた！！おいおい！！客席もかあ！？って全席！？凄いことになって来たぞこの試合！！！いいぞお前ら！！さあ皆で盛り上がれえぇぇええ！！！！！！】

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