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【流星群んんんんんっ！？！？】
プレゼント・マイクにマイクを返して、席に着く。
しょう兄にめっちゃ見られてるけど、知らない。
｢…私は悪くない。｣とそう言えば、｢怒らねえよ、よく言った。｣と言ってくれた。
…勝己を馬鹿にするな、彼は本気なだけなんだ。
視線をステージへと戻す。
｢…やっぱり、強いな。｣
大きな爆発音。
勝己は片手のみの爆破1発で、降り注ぐ岩を防いだ。
お茶子はそれでも、勝己の元に向かおうと踏み出すが既にキャパオーバーだったのだろう、倒れてしまった。
｢麗日さん行動不能！爆豪くん！二回戦進出っ！｣とミッドナイトの審判が聞こえる。2人の戦いに静かに拍手を送る。
小休憩を挟んで二回戦ということで、私も実況席を出て控え室へと向かう。
｢お茶子。｣
｢…A。｣
彼女の名前を呼んで、｢お疲れ様、かっこよかったよ。｣と声をかける。
｢さっきデクくんも来てくれたんだっ！ありがとうっ！｣と空元気な笑顔を向けられた。
そんな彼女に少し笑みを浮かべ、優しく抱き締める。
｢無理しないでいいよ、泣きたきゃ泣けばいい。｣
｢っ！！私っ…！勝ちたっ…かったっ…！！｣
｢うん。｣
｢くやっ…しいっ…！！｣
涙を流す彼女の言葉を聞きながら、頭を撫でて上げる。
｢お茶子は凄いよ、お父さんもお母さんもきっと褒めてるよ。｣と言葉をかけ、ギュっと抱き締める。
暫くそのまま泣き続けたお茶子は私から離れ、さっきまでの空元気な笑顔ではなく、いつもの可愛い笑顔で言った。
｢A！私の分も勝ってな！！｣
その言葉に｢うん、任せて。｣と返し、もう一度抱き締めあった。
…お茶子と心操くんの分まで、勝つぞ。
二回戦、開始。
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作者名：HamA | 作成日時：2020年9月1日 16時
