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｢うわあ、お前らまたそれ食ってんの…？｣
｢真っ赤じゃん…。｣
｢それは食べ物なの？｣
そう言って話しかけて来たのは、鋭児郎と電気と範太だ。
口に麻婆豆腐をいっぱいに詰めながら頷く。
｢まじで舌麻痺してるよ。｣といいながら3人は私達の前に腰を下ろし、ご飯を食べ始めた。
｢美味しいよ？食べる？｣と勧めたら電気がそれを阻止する。
｢おい、辞めとけ2人共。見ろこの麻婆豆腐を、この間のものより更に赤くなっている。さては辛さ上げたな…？？｣
｢5段階上げてもらった。｣
｢…5っ！？この間のノーマルであの辛さだったのにい！？｣
｢やっぱりこいつらは可笑しいんだ…。｣と言いながら自分の食事に戻って行った電気。
隣の勝己に｢美味しいのにねえ。｣と言ったらモグモグしながら頷かれた。
ハムスターみたい。
なんてデジャブを感じる会話をする。
｢そういえば緋龍、体育祭の話聞いたか？｣
範太にそう聞かれて、さっき相澤先生に教えてもらったと答える。
｢なんか、スカウト？とかもあるって聞いたけど。｣
｢そうそう、プロヒーローも結構見に来るんだよ。｣
｢それで、実力のある人に目つけて卒業後にサイドキックに勧誘するってことがあるらしい。｣
｢へえ。凄い。｣と他人事の様に話す。私はスカウトとかあんまり興味が無い。卒業後は自分で事務所を立ち上げるつもりだから。
まあ名前を広げるのも大切か。と純粋に体育祭を楽しもうと思っていた気持ちに付け加える。
隣の勝己に｢楽しみだね。｣と言ったら、
｢俺は、完膚無きまでの1位になる。｣
なんて事言うから挑発気味に言ってやった。
｢それは無理、1位取るのは私だよ。｣
そういえば勝己は、目を80度ぐらいまで釣りあげて｢臨むところだクソ野郎っ！！！！！｣と叫ばれる。
…いやだから、クソ野郎は酷いって泣くよ。
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作者名：HamA | 作成日時：2020年9月1日 16時
