緋色 Part.3

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【さあ！ここで先頭が変わったー！！喜べマスメディア！！おまえら好みの展開だああ！！】

あの後隣に並んだと思ったら、爆破で更に前へと進んでいく勝己。その後ろを私と焦凍は追いかける。

【後続もスパートかけてきた！！だか引っ張りあいながらも…先頭3人がリードかあ！？！？】

私と勝己、焦凍の3人はお互いに攻撃を仕掛けながら走り続けていた。

｢もうっ…！ちょっとは手加減してっ！！！｣

｢誰がするかクソ野郎！！！｣

｢だからあ！！クソ野郎は酷いって！言ってんの！｣

そんな言い合いをしながら走っていたら、後ろで突然の爆発音。

何事だと3人で後ろを向けば、

【後方で大爆発！？何だあの威力！？偶然か、故意か！】

【A組緑谷！爆風で猛追いいい！？！？】

｢デクっ！？！？！？｣

【っつーか！！！】

【抜いたあああああああああ！！！！！！！】

何か鉄の板に乗って私達の頭上を通り過ぎて行くデク。

ああやばい！やり合ってる場合じゃない！！

私はシールドを創り出し前方へと飛び上がり、勝己は爆速ターボ、焦凍は氷の上を滑ってデクを追う。

【元・先頭の3人足の引っ張り合いを止め緑谷の後を追う！！共通の敵が現れれば人は争いを止める！！争いは無くならないがな！！】

【…お前何言ってるんだ。】

私達3人は、デクの着地地点まで辿り着き、このまま追い抜こうとした。

そう、追い抜こうと『した』。

真横に鉄の板が降ってきたと思ったら、それは地面を叩きつけ、爆発が起きた。

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