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｢おい、大丈夫か。｣
｢〜〜っ！！大丈夫じゃないっ！！｣
座り込んだまま涙目でしょう兄を睨む。
こんな事しても飄々としているこの男、大人の余裕ってやつかっ！！！ムカつくなあ！
恥ずか死ぬってこんなのもう帰りたい！お母さん！助けて！！！貴方の従兄弟やばいって！！
｢驚かせたな、でもお前が聞いてきたんだからな？｣
｢こんな事になるなんて思ってなかった…。｣
｢自業自得だ。俺は本気だぞ。｣
そう私の前にしゃがみながら言うしょう兄。
｢まあ流石に高校生に手は出さねえよ。｣と言って｢立てるか？俺は今手を貸せない。｣と立ち上がる。
…今、手出したじゃん。とキスされたおでこを抑えながら私も立ち上がる。
いつまでもおでこを抑えながら顔を真っ赤にしている私に、
｢…何だ。キス初めてか。｣
｢〜〜〜〜〜っ！！うるっさいっ！！｣
なんて言うから、怪我をしていない足を蹴り飛ばしてやった。
｢いってっ！｣とふらつくしょう兄をざまあ見ろと一瞥して、教室に戻ろうと扉へ向かう。
｢ああ、待て。俺も教室行く。｣
｢…復活はや。｣
プロ舐めんなと言われて、両手が使えないしょう兄の代わりに扉の開け閉めをする。
もうどうにでもなれと謎に開き直った私は、普通にしょう兄に話をもちかける。
｢ねえしょう兄、そういえばさっき電気が体育祭がどーのこーのって言ってたけど何？？｣
｢学校では相澤先生って呼べよ、あと敬語な。お前はずっと休んでだからな言い忘れてた。もうすぐ雄英体育祭だ。ヒーロー事務所からのスカウトとかも兼ねてるから、全力でやれよ。｣
はーい。と返事をして、体育祭かあ楽しそうと少しワクワクする。
しょう兄と話しながら歩いていれば1年A組の教室につく。
またしょう兄の代わりに扉を開け閉めしてあげて教室に入れば、｢緋龍また怒られたのか〜｣と電気にからかわれて｢怒られてないわっ！｣と怒鳴った。
それから朝のHRが始まり、1日が始まった。
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作者名：HamA | 作成日時：2020年9月1日 16時
