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１ヶ月はあっという間だった。
らんちゃんって呼び名が変わったり、ダンスして、砂浜走って、砂浜で寝そべって。
私がしたいことを率先してやってくれた。
私に綺麗なドレスまで着させてくれて一緒に寝て。それはそれは楽しかった。
けど、期限の日まであと3日。そろそろ決断の日。私はもちろん戻る気でいる。当たり前じゃない。私は海でのんびり暮らした方が合ってると思ったの。もう刺すナイフは準備出来ている。だけれど心の準備がまだ成ってない。あと3日でどうこうできると思わない。いや、思えない。私は本当にあの人を刺せるのかなぁ。
『ねぇ、らんちゃん、何で私にこんなに尽くしてくれるの？』
ht「それは、俺がAの事が好きだからだよ？Aは好き？俺の事。」
『も、もちろんっ！！好きっ！いつもありがとう。らんちゃん。』
聞いた私が馬鹿だった。もっと殺しにくくなる。はぁ、そもそもなんで殺さなきゃいけないんだ。これは聞いたことがある。お父様でも同じ。足を貰って陸に上がったのならば使命として王子、または姫を殺してこいと。
はぁ、本の人魚姫様なら、幸せになっているでしょう？お父様にも許されて。王子様とご結婚して。はぁ、夢と現実を比べてはならんのだ。
私に陸は無理だったんだ。よし、後3日、を楽しんで潔く殺そう。
私はついにそう決心し、楽しく3日をすごした。
その三日の夜。
ht「A、おやすみ。」
『_はい、おやすみなさい。らんちゃん。』
すぐに寝付いた頃だと気付かれやすいもうちょっと時間を潰そう。
40分後。
よし、今なら大丈夫？だよね？
私はナイフを片手にらんちゃんに馬乗りする。
『らんちゃん、好き。大好き。愛してる。でも、私の為に死んでください。』
私は思いっきりナイフを振り上げる。でも、後ちょっとで喉仏に当たるというのにその直前で手を止めてしまう。
『っ、う、うぅ、ら、ん、ちゃ、』
らんちゃんへの思いが止まらない。大粒の涙が自然にポロポロと流れてくる。
ht「あー、やっぱ殺せなかったの。」
な、なんでらんちゃんが、起きて、？
ht「なんでって、ずっと寝たフリだよ。Aってさ人魚なんでしょ？知ってる。出会った時から。」
な、なんで、出会った頃からなんて。
ht「ねぇ、A。今何時だと思う？」
時計の短い針は11、長い針は8を指していた。
『11時、40分？』
ht「そうっ！だからAはあと20分で俺を殺して海に戻らないと、人魚に戻れないってこと♡」
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夏実(プロフ) - ムーくんさん» 書いてくださり有難うございます！書き方めっちゃ好きです (2021年11月15日 10時) (
レス) @page9 id: a1291af794 (このIDを非表示/違反報告)
ムーくん(プロフ) - 夏実さん» お話が更新出来ました！sypくんの崇拝型のリクエストありがとうございます！これからもこの作品をどうぞよろしくお願い致します！ (2021年11月15日 9時) (レス) id: 69175d0f44 (このIDを非表示/違反報告)
ムーくん(プロフ) - 夏実さん» へ！？どうしよう！凄く嬉しいです！syp君ですね！分かりました！作品が出来たらお呼び出し致します！リクエストありがとうございます！！ (2021年11月8日 21時) (レス) id: 69175d0f44 (このIDを非表示/違反報告)
夏実(プロフ) - リクです！Syp君で崇拝型お願いします！設定はこう…会社の部下で夢主が教育係で密かに慕われてる感じ……無理だったらすいません！ (2021年11月8日 20時) (レス) @page6 id: a1291af794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ムーくん | 作成日時：2021年10月21日 17時
