【呪術廻戦】こんなトリップ望んでない3

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長い沈黙を破ったのは五条悟だった




｢いいよ、飲みなよA｣



『えっ！？…いいんですか』



五条悟は、部屋に置いてある漫画を適当に取り
Aの隣に腰掛けた



『……』
｢……｣



｢おい、小娘さっさと持ってこい｣



『え、あ、はい！』




いつものようにビールを持ってきて
蓋を開け口にする

………こなに美味しくない飲み方ってありますか！？

宿儺と五条悟に挟まれて
絵面的には最高な構図だけど実際最悪だからね？

上司の飲み会より緊張するわ！
飲んでも飲んでも全然飲んだ気になれないし




撮り溜めてた映画を見ようとデッキを再生させる
映画1本観れば時間も潰れるし会話の必要も無い

映画は宿儺も興味があったようで
観ている間にも、

人間に不可能な事をやっている
その契機は有り得んぞ、などと内容に文句を言う


当たり前だ、映画なんだから




Aもそれなりに映画を観ていると、
少しやらしいシーンに差し掛かり急に焦りだす

リモコンを持って飛ばそうとすると
大きな手が覆いかぶさり止められる




｢どうした？小娘、そのままで良かろう？｣



『そ、そうですか？』




Aは惚けるが宿儺は面白そうな顔をする



テレビからは男と女が混じり合う姿が放映されていて
この映画をチョイスしたのを心から後悔した


女性の声が鮮明に耳に入ってきて
一気に酔いが回る
水でも飲んで酔いを覚まそうと立ち上がろうとすると
宿儺に腕を捕まれ阻まれる



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