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人間には失っても生きていける7つの臓器がある
脾臓、胃、生殖器、結腸、胆のう、盲腸、腎臓
この7つの臓器をAは体内から摘出、反転術式で止血をする
だが、Aが体内から出せるのは1回に4つまで
それ以降は痛みで失神する恐れがある為だ
なんとか4体の呪霊を祓うことが出来たが、摘出した臓器は4つ、
走ったせいで体力も精神もギリギリの状態
早く家入さんに治してもらわないと……
森を抜け出そうとした時
ガサリッ……
「ぁな、タァ……おぃ、シィ…あ、なぁ」
『まじで……』
新たに現れた呪霊に引きつった笑いをする
匂いに興奮状態になった呪霊がAを襲う
なんとか、足と腕で抵抗するが、力に押され負けるのも時間の問題だ
「いあぁあいぁ!!!……おぃ、しい…ナァア!!」
ここで終わり?
こんな所で、こんな呪霊に喰われて終わるの?
いずれ喰われて死ぬ事は覚悟していたが
いざ死を目の前にすると
生きたいと
生にしがみついてしまう
『あああああ!!!!!!』
意を決して左手を呪霊の口の中に突っ込み
痛みに耐えようとキツく目をつぶった…………
……あれ、痛くない……
訪れない痛みに目を開けると、呪霊はAの手を咥えたまま動かない……
というより生気が無い。祓われている
重力に伴って崩れ落ちる呪霊を呆然と眺める
「Aじゃーん、呪霊とお取り込み中だったー?」
この緊張感に合わないテンションと服装で現れた
彼は逆光で髪がキラキラと輝いていた
.
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作者名:あんこ | 作成日時:2021年2月13日 9時