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「…馬鹿にしているのか」
『だって身体は虎杖くんですよね、未成年にお酒を飲ませるのは違法なので』
宿儺は少し不貞腐れた表情をして「構わん」と言って私のビールを奪った
片手で蓋を開け一口、ビールは初めてだったのか一瞬驚いた顔をしたが、悪くないといった感じでまた口をつけた
宿儺にビールを取られてしまったが、今日は飲むと決めたのでビールはまだまだある
新しいビールに手をつけ私もグビっと一飲みした
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『で!私は言ってやったんですよ、呪術師になってやるって!』
酒がどんどんと進み、空の缶が山積みになっている
久しぶりに飲んだビールは身体に良く浸透してAの身体は完全に出来上がってしまった
同じぐらいの量を飲んでいる宿儺は顔色ひとつ変えず新しいビールを開けた
『聞いてます?宿儺ぁ?』
「聞いている…それにしても良く喋るな」
『私はよく喋る方なんですよ〜普段は大人しくしてるだけです!』
缶の中身が無くなり宿儺の缶を奪おうとするが、宿儺がそれを許さず遠ざける
わかり易く頬を膨らませるAだったが、伸ばした手をそのまま宿儺の顔の刺青に滑らせた
『えへへ、刺青、えっちぃですね』
アルコールが回った赤い顔でへにゃりと笑うと
宿儺はその手を握りそのまま押し倒された
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作者名:あんこ | 作成日時:2021年2月13日 9時