51 独占欲 ページ1
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五条悟噛み付き事件から日が経ち、傷口も塞がってきた
鏡に映る首元の歯型が薄らと残っている
指で跡をなぞると噛まれた時の事を鮮明に思い出してまた赤面する
シャキッとしろ自分
火照った顔に水を当て、気合を入れる
高専に行くと久しぶりに任務を与えられて嬉しい気持ちになった
内容としては低級〜3級呪霊の巣窟の駆除だったが仕事は仕事、きちんとこなして名誉挽回だ
「なんだA、やけに嬉しそうじゃないか」
『家入さん、おはようございます。久しぶりに任務受けたので頑張ろうかと思って』
「そうか、頑張れよ」
久しぶりに元気そうなAを見送った後、物陰に潜んでいた五条悟に声をかける
「必死だな、マーキングか」
「えー違うよ、ちょっとした虫除けだよ」
「本当に悪趣味だな」
「Aのあの顔見たら癖になっちゃうって」
好きでもない男に首元舐められて感じちゃってさ
顔真っ赤にさせて…
これ以上したら君はどんな顔をするんだろうね
他の人間に罵声を受けても平気な顔をするのに
僕が言うと苦しそうな顔をする
もっと色んな表情が見たくなる
そうか、これが
独占欲
だったんだね
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作者名:あんこ | 作成日時:2021年2月13日 9時