【呪術廻戦】こんなトリップ望んでない

40ムカつく ページ40

40




七海は仕事現場へと向かう為に車のドアを開けた時、声をかけられた。面倒くさい男に



｢お疲れサマンサ〜ナーナミン｣


｢はあ、お疲れ様です。それでは｣



車に乗り、ドアを閉めようとしたら手をかけられ
ちょっとちょっと！と引き止められる


｢はあ、何か御用ですか｣


｢会話の前にため息つくのやめない！？それよりさチョームカつく話あるんだけど｣


｢愚痴は他で吐いてください｣


｢聞いてよ〜ナナミン｣




仕事へ向かうってのにこの人は本当に暇人ですか
制止も聞かず口を開く五条悟



｢Aって好きな人がいるんだって｣


｢は｣


｢ね？ムカつくでしょ〜｣



七海はサングラスの向こうで目が点になる
その雰囲気ではAが他の人が好きみないな言い方ではないか、と



｢ナナミン知ってる？Aの好きな人｣


｢知ってどうするんですか｣


｢邪魔するに決まってるじゃん｣



また｢は｣と言葉が出そうになった




｢仕事もままならないのに恋にうつつを抜かすなんて図々しいよね、仕事も出来ないのに両立させようとしちゃってさ。とっとと辞めてOLにでもなった方が身の為だと思わない？｣


｢……知りませんよそんな事、それでは｣



今度こそドアを閉めた
時間をロスしてしまったが退社時間には間に合うだろう
エンジンをかけ、車を出した

車が見えなくなっても五条悟はそこから動かずにいたが、足下の小石に目がいくとコツンと軽く蹴飛ばした



｢何あれ、絶対知ってるじゃん｣




.

41仕事激減→←39

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す