反実仮想を現実に【MHA】 (ページ23)

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爆豪side

『………今はまだ言えない。……ごめん…。』

やっと自分の正体を認めたからなんでなんだと聞いたら出て来た言葉。ンでそんな泣きそうな声してんだよ。ヒーロールミナスでいるときのAは昔のあいつそのままで。花籠切凪の面影なんて欠片もない。

はじめて雄英に登校して来た日からずっと仮面みたいな笑顔貼り付けて。無駄に明るく関西弁振りまいて。昔なら耳が幸せだと訴えていたAの透き通った声もこんなの嫌だと叫んでいるように思えて。

俺じゃ頼りねぇか？信頼できねぇか？そう言いたかった。頼りない自分が嫌で泣きたかった。でもそれじゃあいつはもっと話さなくなる。

いつか言ってくれんだよな？信じていいよな？

準備中だと言っていた。俺はそれを信じたい_____

__________まだ色々聞きたい気持ちを抑えて談話室を出た。

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