イケメンだって陰キャ【切島鋭児郎】 (ページ24)

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｢今きりしーが知りえない俺らは、きっとヒーローに狩られる対象になると思う｣

刺青の入った左腕をきりしーがそっと撫でた。

｢･･････嫌いになった？｣
｢俺八斎會とかよくわかんねーけど、グレイがい続けるってことは悪い奴らじゃないんだよな？｣

その質問には少し戸惑う。

｢んー･･･、警察が追いかけるだけの計画はしてるよ｣

オーバーホールのしようとしてる人助けは少し方向性が違う。
パッてみたら多分悪者。

｢でも俺、馬鹿だからわかんねーけどグレイのことは嫌いじゃない｣
｢うん、嬉しい｣

首に手回してぐいってきりしー引き寄せる。

｢なっ、馬鹿近ぇ///｣

こんな俺の行動ひとつでわかりやすすぎるくらい真っ赤になるきりしーが可愛くて、すごく好きで

｢ね、俺のこと自分のものにしたくて押し倒したんでしょ？しないの？？｣

俺こそ、きりしーを自分のものにしたい。
でも今は、

｢グレイおめぇなんつーこと言ってんだよ｣

自分のものにするより俺をきりしーのものにして欲しい｡

｢･･････んなこと言うなやめらんなくなる｣
｢いいよ｣

そう返せばキスしてくる。
唇舐められて口開けると舌入ってきた。
もう何度もした、こういうキス。

嫌いだった。

大抵酒とかタバコの味がして、俺の唾液と混ぜてきて、きたなくて、ほんと嫌だった。

でも今は

｢･･･ん、｣

きりしーの味がして、身体が熱くなって、繋がってるって気がして、嬉しい。

｢･･････っ、｣

きりしーだ、ておもいながら舌受けとめてたらピリッて舌に痛みはしって思わずビクッてなった。

｢わりぃ切れたか？｣

不安そうな顔できりしーがそういう。
少し開いた口から覗くギザギザの歯。

｢多分平気｣
｢いや舌とか切れてねーか？見してみ｣
｢んっ、きりひぃー｣

がって口に手突っ込まれた。

｢あー、結構しっかり切れてんな。これなんか食ったら染みるやつだ｣
｢俺チョコパイだから平気｣

ほんとか？て言ったきりしーの指が微かに動いてゾクッてきた。

｢･･････っ、ふぁ///｣
｢ん？｣

俺さっき普通にきりしーにやったけどこれ実際やられるとやばいなっ、

｢んんっ、きりしー指っ･･･あんま動かさないで！｣
｢あー、感じてんのか？｣
｢へ？ふえっ、んぐっ…まっ、｣

うそきりしーこんな意地悪だった？

グッてもっと攻めてくる。
やばい涙でてくる、

｢可愛いな｣
｢っ、きりしー///｣

でもきりしーだから、全部心地よく感じる。
好き