1 朝 ページ2
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ある朝
目覚めると、ベッドの上に
だいすきな彼の
パジャマの抜け殻が
少し崩れているけど、ちゃんと畳んで置いてある。
リビングから聞こえてくる
朝のニュースの音と、コーヒーの匂い。
朝ごはんの用意のために動くスンさんが見える。
畳んであるパジャマの上に突っ伏すと、
だいすきな匂いがぷんぷん。
本当にラッキーだ。
こんなところに置いておくなんて、
彼も、警戒心が薄くなったものだ。
畳んであったのをぐちゃぐちゃに崩して
ぎゅっと抱きしめて
わたしは、また布団に潜り込んだ。
大きな体のスンさん
薄い素材のパジャマでも、サイズが大きいから
抱きしめ甲斐がある大きさ。
胸に抱えると、結構、いっぱいいっぱい。
顔を埋めると、
だいすきな匂いに、胸がいっぱいになる。
スンさんの匂い、本当にだいすき。
なんでこんなに好きなんだろうって
不思議になるくらい好きなんだ。
はっと思い立って、
ベッドの、スンさんが寝ていた方に移動して
枕の匂いも嗅いでおく。
リビングから
鼻歌と一緒に
どすどすと大きい足音が近づいてきたので、
また、急いで布団に潜り込んだ。
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作者名:は | 作成日時:2020年10月16日 1時