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「 ばれてたと思うけど..
これ、ゆずちゃんにプレゼント 」
スンさんが、小さな箱の入った袋を
ぎゅっとわたしの手に握らせる。
「 ありがとう..
これ、なあに ？」
「 え〜、なんだと思う ？」
まるで、子供にクイズの答えを聞くみたいに聞いてくる 。
「 もしかして...
金木犀の香水だったりして！」
そう言うと、
「 お、その通りだよ〜〜！
よくわかったねえ、ゆずちゃん、
えらい子〜〜 」
茶番にのっていっぱい褒めてくれる 。
やさしいスンさん 。
今度はほっぺをむぎゅっと寄せて
頭をぐしゃぐしゃに撫でくり回したあと
ぎゅっとやさしく抱きしめてくれた。
抱きしめられたついでに、
またうなじの匂いをかぐ 。
「 ぎゃあーー 」
息がくすぐったかったのか、
崩れ落ちたスンさん 。
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作者名：は | 作成日時：2020年3月7日 0時
