まだ＊リアパロ(じゅりれな) ページ9
玲奈side
お風呂から上がり、ホテルのベッドに潜り込む。
しん..と静まり返った部屋に、ふと寂しさが込み上げるがぐっと我慢する。
〜♪
玲「..誰?」
新着メール：一件。松井珠理奈。
『れなちゃん、寂しい。一緒に寝たい』
やっぱりか..だが私も寂しかったのだから、人のことが言えない。
よいしょっとベッドからおりて珠理奈の部屋に行った。
コンコン
玲「珠理奈..?」
ガチャっ
珠「れ、れなちゃあっ」
半泣きの状態の珠理奈が私に飛びついてくる。泣く程何が怖かったのだろうか..
玲「珠理奈?怖い夢でもみちゃった?」
珠「..(こくん」
玲「うん。大丈夫、大丈夫。でも一回は1人で寝れたんだね?偉かったよ」
珠「れなちゃ..一緒に寝てくれる..?」
玲「もちろん」
2人でベッドに入り、私は珠理奈のことを優しく包み込んだ。
珠理奈は私の背中に手を回しながら、ボソッと呟いた。
珠「..最近ね。怖いんだ」
玲「..?」
珠「今ってさ、一期生5人じゃん..?怖くて仕方ないんだ。次は誰が私の前からいなくなっちゃうのって..」
玲「じゅり..」
珠「玲奈ちゃんは..ずっとそばにいてくれる?」
思わず言葉に詰まってしまう。本当は、「大丈夫だよ」って、「ずっとそばにいるよ」って言ってあげたいのに。それが言えない。何だか..言ってはいけない気がして。
珠「れなちゃ..「珠理奈」」
珠「?」
玲「..ずっと..はダメかもしれない。でもね、まだ珠理奈の隣にいたいんだ。大好きな珠理の近くに..まだいたいの」
これで..いいんだ。変に嘘をつくと逆に彼女を傷つけてしまう。
珠「れなちゃ..ありがと..だいすき」
玲「うん、私も珠理奈が大好き」
珠理奈の頬を伝う涙を拭ってあげながら、私は思った。
この子が不安にならないように、今は私が全力で支えたい。..まだ..そばにいたいんだ..
強がりなくせに簡単に脆く崩れてしまうこの子を、抱きしめていたいんだ。
知らず知らずのうちに流れていた涙。拭うことを知らない私の手は、未だ珠理奈の髪を撫でている。
玲「じゅり..もっと頼っていいんだよ..」
囁くように言った私の言葉は、珠理奈には聞こえたかな。
珠「...っ」
返事の代わりに、ぎゅっと抱きしめられた。
あの時はまだ小さかった珠理奈。今では私の身長を抜くくらいに成長した。
その成長が時に嬉しく、時に寂しい。
そんなに急いで大人にならなくていいんだよ？
そんな思いを込めて、もう一度頭を撫でた。
「珠理奈..大きくなったね..」
＊終＊
(小説に・ω・ついて)→←風邪引きの甘えたさん＊リアパロ(はーれな)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 14人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゲキカラ - お久しぶりです。管理人です。２の方でリクエスト募集していますので、よろしくお願いします！ (2015年3月19日 20時) (
レス) id: eeb75c8ac4 (このIDを非表示/違反報告)
ゲキカラ - 久しぶり、我が旧サイトよ…← (2014年10月1日 0時) (レス) id: 2cc74e3273 (このIDを非表示/違反報告)
ゲキカラ - 新サイト完成！一個小説も載せました♪ (2014年9月25日 23時) (レス) id: 2cc74e3273 (このIDを非表示/違反報告)
ゲキカラ - すみません！まだなんです>_< 占ツクの作り方は、友達から習ってるので、明日にでも作り方聞きますねー！！ (2014年9月24日 22時) (レス) id: 2cc74e3273 (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - 新サイトってもうありますか？ (2014年9月24日 20時) (レス) id: 7bce597cdb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：♪ゲキカラ♪ | 作者ホームページ：http://sifuyu/nizigen/love
作成日時：2014年6月21日 13時
