【栄】TWO ROSES

彼女が熱を出しまして＊(リアパロ)じゅりれな ページ19

珠side

玲「くしゅんっ。ケホッケホッ」

今日ずっと収録とか一緒にしてて思ったんだけどさ..
玲奈ちゃん、絶対風邪だよね?

珠「玲奈ちゃん大丈夫?風邪?」
玲「へっ?」

鈍感なのかこの子は。
でも、顔真っ赤だし、目潤んでるし..熱、あるよね?

珠「玲奈ちゃんちょっといい?」

彼女の前髪を優しく搔き上げて、おでことおでこをくっつける。

珠「熱いな..玲奈ちゃん帰ろうか」
玲「え?大丈夫だよ?」
珠「だめだよ。熱あるんだから」

荷物をまとめて楽屋を出る。握った彼女の手は想像以上に熱くて少し焦ってしまった。

珠「玲奈ちゃん、」
玲「ん?..わっ//」
珠「じっとしてるんだよ」

玲奈ちゃんの脇の下に私の両手を入れて抱っこの体勢をとる。
相変わらずとっても軽くて心配になった。


珠「よし、着いたよー」

玲奈ちゃんを抱っこしたまま部屋に上がってベッドにおろした。
さっきよりも彼女の目は虚ろになっていて、息が上がっている。こりゃ大変だと私はすぐに玲奈ちゃんを着替えさせて、体温計を差し出した。

珠「..38.9か。」

私は玲奈ちゃんのおでこに冷えピタを貼ってあげて、薬と水を彼女の前に置く。

珠「はい、玲奈ちゃんお薬飲もうね」
玲「..ん、、や」
珠「だめだよ飲まなきゃ。治んないよ?」
玲「..ゃ..だ.」

いつもしっかりしてる玲奈ちゃんからは想像できないくらいの駄々っ子に、思わずキュンとする。
でも飲んでくれなきゃ困る。さて、、どうしようか。

珠「れ〜なちゃん。飲んで?」
玲「、、ゃ」

ふるふると首を小さく振ってそっぽを向いてしまう玲奈ちゃん。
可愛いよ、可愛いんだけどさ。

コップを玲奈ちゃんの口元まで持っていったけど、唇をキュッと結んで押し返された。
だから可愛いだけなんだって。←

珠「玲奈ちゃん」
玲「ゃだ、、の」
珠「飲まなきゃ」
玲「にがい、、ぃゃだ..」

ハア..ここは、恋人の特権というものに頼るか。

珠「じゃあさ、一緒に飲もうか。ね?」
玲「ん..」
珠「すぐにごっくんしちゃおうね」

私は薬と水を口に含み、玲奈ちゃんの唇に重ねて流し込んだ。
彼女が飲んだことを確認してから唇を離す。

玲「んっ..はぁ..」
珠「よしよし。玲奈ちゃん、よく頑張った」
玲「じゅり..ねむい..」
珠「うん、じゃあベッド入ろうね?」
玲「じゅりなも..」
珠「私も?」
玲「..(こくんっ」
珠「ふふ、いいよ」


多分私の今の顔は、最高にニヤけていることだろう。


風邪引き玲奈ちゃんは神だと改めて感じる時間だった。



＊終＊

優しくなれるはずだから１＊(リアパロ)はーれな→←栄保育園＊幼児パロ(こいつら生意気じゃね?編)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す