これ..好きなんだろ?*学パロ(はーれな) ページ13
玲奈side
四限の終わりを告げるチャイムが鳴ったら戦闘開始だ。
さっきまで教室で大人しくしていた子たちが一斉に外に出る。
行先は決まっている。購買部だ。
財布を抱えて走っている姿は、まるでOLだと心の中で思う。
私はというと..友達が少ないうえにドンくさい。あんな戦場に放り出されたらあっという間に潰されてしまうであろう。そんな理由でいつもお弁当だった。
しかし..今日は朝寝坊が原因でお弁当がない。だから仕方なく女の子たちの波に乗ってみたのだが..やはり私には無理があるようだ。
玲「..もう売り切れかぁ、メロンパン」
私の大好物のメロンパン。購買部でも人気商品なんだな。
購買部=焼きそばパン、という方程式を勝手に立てていた私は漫画の読みすぎだろうか。
とりあえずクリームパンを買って教室に戻ることにした。
しかし廊下は大混雑。上手く前に進めない。
ドンっ
玲「きゃ!」
貧弱な私は簡単に飛ばされてしまった。
でも..
玲「ん..あれ?」
?「..大丈夫か?お前」
玲「えっあっ小野さん!?」
晴「ああ」
栄学園のヤンキーとも言われている小野晴香さんに、私は体を支えられていた。
一応同じクラスなのだが、ヤンキーさんと根暗な女じゃ全く接点がない。会話をしたのなんて片手で数えられるくらいだ。
玲「ご、ごめん//ありがと」
晴「いや別に。つか、玲奈細すぎるから」
玲「そ..かな」
『玲奈』そう呼ばれた瞬間、心臓がドクンっと大きな音をたてる。顔も徐々に熱を持ち始めているのがわかった。
晴「うん。あれ、玲奈今日メロンパンは?」
玲「え?//あ、ああ、売り切れ」
晴「そか。ん、じゃあ」
小野さんがゴソゴソと袋の中を探る。
晴「はい。メロンパンと玲奈が持ってるクリームパン、交換しよ」
玲「えっ..」
晴「..これ、好きなんだろ?//」
玲「なんで知って..」
晴「コンビニとかで」
いいから早く受け取れって感じで小野さんは差し出してくる。
玲「いいの?小野さん」
晴「うん。あたし今クリームパンの気分..だし//」
玲「そ、そう?//じゃあ、頂きます」
晴「ん」
玲「小野さん」
晴「ん?」
玲「ありがとう。優しいんだね//」
晴「..バァーカ//」
そう言って小野さんは勢いよく走って行ってしまった。心なしか頬が紅潮しているように見えたのは気のせいかな..
玲「小野..晴香さん..」
私は彼女からもらったメロンパンをキュッと胸に抱いた。
高鳴る鼓動の意味を、私は未だ知らない。
*終*
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ゲキカラ - お久しぶりです。管理人です。2の方でリクエスト募集していますので、よろしくお願いします! (2015年3月19日 20時) (レス) id: eeb75c8ac4 (このIDを非表示/違反報告)
ゲキカラ - 久しぶり、我が旧サイトよ…← (2014年10月1日 0時) (レス) id: 2cc74e3273 (このIDを非表示/違反報告)
ゲキカラ - 新サイト完成!一個小説も載せました♪ (2014年9月25日 23時) (レス) id: 2cc74e3273 (このIDを非表示/違反報告)
ゲキカラ - すみません!まだなんです>_< 占ツクの作り方は、友達から習ってるので、明日にでも作り方聞きますねー!! (2014年9月24日 22時) (レス) id: 2cc74e3273 (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - 新サイトってもうありますか? (2014年9月24日 20時) (レス) id: 7bce597cdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪ゲキカラ♪ | 作者ホームページ:http://sifuyu/nizigen/love
作成日時:2014年6月21日 13時