７３ 誘拐 ページ23
『・・・じゃあ、少しいただきます。』
「よ、よかった。好きなほうを取ってください。」
好きなほう？・・・紅茶になにか仕込んでるわけではなさそうだ。
『じゃあこちらを。』
さすがにどっちをとっても一緒だろうし適当に紅茶を選ぶ。
けどすぐには口をつけない。クィレル先生の動きをみてからだ。
クィレル先生の手がカップを取り口元へ動く。
・・・飲んだ。
「ど、どうかしましたか？」
見つめすぎたかな。
『いえ、いただきます。』
毒の心配はないだろう。僕が先に好きなほうを選んだわけだし。
もういいや、飲もっと。
・・・うんおいしい。おいしいけど・・・なんか思ってたほどはおいしくない。
うーん、こんなにいい香りするのになぁ。
砂糖でもいれたらおいしくなるかも。
『砂糖をいれてもいいですか？』
「え、え、えぇ、どうぞ。」
砂糖ポットを差し出してくれたので、そこから２，３杯砂糖をもらう。
『ん、やっぱおいしい・・・』
砂糖をいれたら一気においしくなった。
いいなあ、この茶葉。どこで買ったんだろう。
『この茶葉ってどこで――』
あれ？
なんだこれ、視界がぐにゃぐにゃしてくる。
『あれ・・・。なに・・・これ。』
「ど、どうしました？」
しかも景色が回り始めた。気持ち悪い・・・。頭もくらくらする。
『なんだろ・・・すごい気持ち悪くなって・・・おまけに――』
「頭がくらくらするか？」
『え？』
なんで・・・
「ふふふ、やはり子供だな。警戒していたつもりだったか？」
『・・・』
「砂糖だ。紅茶には何も入れていない。お前が私を警戒しているのはすぐに分かった。だからあえて
紅茶を選ばせてやったんだ。そうすれば完全に油断するからな。」
『あ・・・う・・・。』
言葉がうまくでない。
相手の、思い通りに動かされた・・・？この、僕が？
てかどもりが・・・目つきも・・・
「どうした？ああ、だいぶ薬が効いてきたようだな。安心しろ、死にはしない。」
逃げなきゃ・・・。あっ、力が入ら・・・。
うぅ・・・だめだ。意識が・・・
Noside
「起きているか？・・・寝たか。ご主人様、ブラックを手に入れました。」
教室には誰もいない。が、誰かがいるように話すクィレル。
「よくやった。さあ、ブラックはトランクにでも詰めて、さっさと賢者の石を取りに行け。」
すると、クィレル以外の声が。
「もちろんです、ご主人様。」
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私は�� - わー！！嬉しいです、ありがとうございます！ (2022年12月22日 16時) (
レス) id: 6dc15efeab (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 好きです (2022年12月20日 18時) (レス) @page31 id: f311cd81c1 (このIDを非表示/違反報告)
私は�� - ログ（以下略）。ありがとうございます！！めちゃくちゃ嬉しいです！ (2022年11月18日 23時) (レス) id: 6dc15efeab (このIDを非表示/違反報告)
樹里 - すごく面白いです更新頑張ってください (2022年11月17日 22時) (レス) @page8 id: 9ada6708fb (このIDを非表示/違反報告)
私は�� - ログインしておりませんが作者です。ありがとうございます！励みになります！うーん、悩みますね。たぶんならないかと思われます。大親友ってとこですかね。 (2022年11月16日 22時) (レス) id: 6dc15efeab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：私は�� | 作成日時：2022年11月11日 22時
