其の肆 ページ4
次の日もその次の日も母親は現れない
日に日にAの口数が少なくなっていく
彼女が母親を待っている間は姿を消して邪魔にならないようにしている
Aの大きな瞳から涙が溢れ出した
「もうママ来ないのかな…？もう私はいらないのかな？…澪さんがママだったら良かったのに」
「…A？」
公園の入り口から若い女の声がした
この金髪頭は神通力で見たもの
…ということは
「ママ！」
走り寄った娘の腕は母まで届かなかった
その母親が娘を蹴り飛ばしたのだ
…やはりそうか。此奴は最早母ではあらぬ
「何で生きてるのよ！？一週間置いておけば死んでると思ったのに！！」
「…死？？？」
蹴り飛ばされた状態のAは訳が分からないと言った表情
「そうよ！アンタが死ねばあたしにお金が入るし、彼が結婚してくれるの！」
つかつかとAに歩み寄る母と動けないままのA
これはまずい
「そうよ！死なないなら殺しちゃえば良いんだ！誰もいないし！」
Aの細い首に赤い爪が食い込む
はくはくと動く唇は『助けて』と語っている
…人の生死に関わることはしたくないんだがな
「…誰もいない、と？」
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まめもやし(プロフ) - 朱まぐさん» コメントありがとうございます！天照大御神これから活躍していただく予定です💖 (2022年2月8日 23時) (
レス) id: b87ba5c8ac (このIDを非表示/違反報告)
朱まぐ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。とても面白くて一気に読んでしまいました！どのキャラも好きですが天照大御神が特に好きです✨主人公も最初は母親から酷い扱いを受けていましたが今は幸せそうでほっこりしました。更新無理せず作者様のペースで頑張ってください！ (2022年2月8日 22時) (レス) @page18 id: b407facc00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめもやし | 作成日時：2021年11月9日 21時
