子猫って言った奴出てこい！【HQ‼】【男主】 (ページ6)

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『練習試合ぃ〜？』

「そ、明日宮城の高校とだとよ」

『……どうせあれでしょ？え〜……あの、鳥……トリノ？』

「烏野高校」

『そうそれ！』

「以外だな、知ってるのか？」

信行さんが意外そうな顔をする。

『舐めてもらっちゃ困りますよ、俺小さな巨人に憧れてたんで！！』

「へぇ〜」

『鉄朗さんはもうちょっと興味持って』

なんてくだらない話をしながら、自販機で買ったコンポタを啜る。

『あ"ぁ〜……あったまる……』

「おっさんかよ」

『うるせ』

鉄朗さんだってたまにおっさんみたいになる癖に……。

ーー

次の日、

『あれ、研磨は？』

バスを降りて宿に向かっている途中、隣で話していた研磨がいつの間にか居なくなっていて辺りを見渡す。

「迷子じゃね？」

「はぁっ？！マジかよ～、お前ら先に宿行ってて」

衛輔さんの言葉を聞いて、鉄朗さんは一人で来た道を戻って行った。
　

ーー

『っはぁ〜！！1日目終了ぉ〜！！』

研磨も見つかって、知らん高校との練習試合も無事に終わった。

「お疲れさん」

「お疲れ様です！！」

「お前ら、夜飯まで休憩な！」

『はい！！』

宿の部屋に置いてある扇風機を陣取って涼んでいると、隣から猛虎が顔を覗かせた。

「A……烏野高校バレー部に、可愛い女子マネジャーは居ると思うか？」

何時にも増して神妙な顔をしながら言う猛虎に、俺も釣られて眉間にシワを寄せる。

『居ない……と信じたい』

「音駒に居なくて烏野に居るなんて言語道断だぜ…」

二人で頷き合っていると、下から衛輔さんの声が聞こえてきた。

「おぉ〜い、そろそろ飯だぞ〜！」

『はぁ〜い！お前等あ、飯だってよ〜』