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『…ただいま〜』
「おかえり〜、遠征お疲れ様!」
家に帰ってリビングに入ると、キッチンで母さんが夜ご飯を作っていた。
『ありがとう……この時間に帰ってるの珍しいね、父さんは?』
「今日は会社の飲み会だって」
『ふ〜ん』
キッチンを通り過ぎて自室に入ろうとすると、母さんが俺を呼び止めた。
「あ、ちょっと待って」
『ん?』
「これ、そろそろ誕生日だから…誕生日プレゼント」
あ……そう言えば明日誕生日なんだっけか。
『?なに……お"ぉぉ"っ?!!』
母さんの手の平に乗っている小さな箱を見て、思わず叫ぶ。
「何よ、変な声出して……」
『だって……!!』
母さんからその箱を受け取ると、確かにそれは俺がずっと欲しいと思っていた物だった。
『……腕時計っ…!!しかも、これ!!』
母さんから腕時計の箱を受け取り、開封して中を確認する。
『すげぇぇぇっ!!』
そこには、俺が欲しかった少し高価な腕時計が入っていた。
「大切に使いなさいよ」
『うんっ!!ありがとう!!』
「はいはい」
母さんは呆れたように笑いながらキッチンに戻って行ったが、俺は興奮が収まらなかった。
『やべえ……めっちゃかっこいい……』
1人でそう呟き、箱から時計を出して眺める。
『……よし、明日早速つけて行こう』
時計を見てニヤケながら、ベッドに寝そべった。
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ナノハナ - 面白い予感!!続き楽しみです!!応援してます! (3月29日 22時) (レス) @page3 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2024年3月29日 18時