子猫って言った奴出てこい！【HQ‼】【男主】 (ページ11)

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バスに揺られ、ウトウトとし始めた頃。

『やべ……坂に加えて曲がり道……だとっ？！』

バスがグネグネ曲がり始めて、身体が左右に大きく揺れた。

「っぶねぇ」

慌てて隣に座っていた鉄朗さんにしがみつくと、呆れたように笑われる。

「お前ほんと乗り物に弱いよな」

『うぅ……気持ち悪い……』

バスに酔い、気持ち悪さから来る涙目で鉄朗さんを睨みながらそう言うと、鉄朗さんはまた笑った。

「目ぇ閉じろ、寝ちまえ寝ちまえ！」

『ん〜……』

鉄朗さんの言う通りに目を閉じると、いつの間にか寝ていたようで、次に目を覚ましたのは高校に着いた時だった。

「着いたぞ〜」

バスを降りて、大きく伸びをする。

『っあ"ぁ〜……気持ちわりぃ』

「大丈夫か？」

『大丈夫じゃないっす』

衛輔さんに背中を擦られながらバスを降りると、体育館の中からドタドタと誰かが走って来た。

「おかえりなさぁーい！！」

『おぉ……リエーフ……』

練習試合に参加できなかったリエーフが嬉しそうに駆け寄ってくる。

「どうでしたか？楽しかったですか？！！」

『楽しかったよ……ぐえっ』

リエーフに抱きつかれて変な声が出る。

「おい、リエーフ…」

「俺も試合したかったです〜！！」

『……ぐるじぃ……』

「リエーフ、潰れちゃうから……放してあげて……」

研磨がそう言うと、リエーフは俺を解放した。

『死ぬかと思った……』