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3話 ページ4

私はサンズにUndertaleのゲームのこと、私はそのプレイヤーであること、フリスクを操作していたこと、ある位置から後ろにいるのが見えなかったのはシステム上画面から見切れていたからということなどを洗いざらい話した…というか誤魔化す度に命の危機を感じたので話さざるをえなかった。
『フリスクを操作してたって言ってたが、フリスクには今こうして意志がある。これはどういうことだ?』
「サンズ達とのコミュニケーションで、気持ちを伝えたりするのはフリスクだったし、言動も基本的には、はいといいえみたいな選択肢だったから、そこはフリスクの意志が働いていたのかも…って言っても信じてもらえるかわからないけど…」
『まぁ、確かにどことない言動や仕草はフリスクと似ている気がしなくもないな…』
私の行動はどの程度向こうに筒抜けなのだろう、と少し心配になった。
「私がサンズかっこいいなって思ってたのとかバレてたらどうしよう…」
『オイラがなんだって?』
やばっ、声に出てた!?と焦っているのはどうやら筒抜けのようで、サンズはhehと笑いながら
『まぁ、フリスクが時々歳の割には大人びた行動をしてたことを不思議に思っていたのも確かだ。フリスクをここまで助けてきたってことは悪いヤツじゃ無いだろうし、オイラはアンタを信じるぜ…本当にその性格ならな』
サンズから信用を得たかと思って少し緩んでいた表情筋が固まった。私は断じてこの性格ではない…だってUndertaleのキャラ達が大好きで、その中でも特にサンズが大好きで、推しに一喜一憂するようなオタクなのだから…

私は絶対オタバレをしないようにしようと決心し、ケツイがみなぎった。

『ところで、アンタ名前はなんて言うんだ?』
とサンズが聞いてきたのでしろ、と名乗ると、
『なるほどな、で、アンタは?』
と私を見てそう言った。“画面の外にいる私”を見てそう言ったのである。
今までは緊張もあって何とかなっていたが、Aを呼ばれるなんてことがあれば、流石にオタクのリアクションを取らずには居られないだろう。そうなったらきっとサンズに引かれておしまいだ。
クリアしてしまったら皆私のことを忘れてしまうんだな…などと思っていたが、まさか推しに認知されるのがこんなに大変だとは思わなかった。
「だ、だからしろだって!」
と必死に誤魔化したが声が裏返りそうになった。
サンズはhehと笑った。

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素人【しろ】(プロフ) - ナナさん» 1コメありがとうございます!しろの外見の描写はプレイヤーとほぼ同じという設定上、今作品内では出さない予定ですが、イメージは焦茶のウルフカットで奥2重、ちょっとつり目気味の18歳くらいとなってます。描いて頂けたら幸いです!(小躍りして喜びます) (2021年10月4日 22時) (レス) id: 86a4c6faba (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - いちこめでっす!おもしろいでっす!更新頑張ってください!!!あと、できればしろのイメイラを描きたいなぁとか絵が下手なのに言ってるんすけど、どうでしょうか?まぁ飽きたら描くのやめるかもですが((((特徴とか書いてくださると嬉しいです!期待はしないでね! (2021年10月4日 15時) (レス) @page4 id: 7fe20af2a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:素人 | 作成日時:2021年10月3日 15時

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