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『じゃあお父さんを説得できたらおうちに帰れそう?』
ユジョン「…それはそうだけど…、A、私迷惑だったらホテルに…」
『あっ、そうじゃなくて、私の部屋、ボロいし狭いから…』
私だけでも、狭く感じるこの部屋にユジョンちゃんを止めるのは可哀想だ
ユジョン「そんなの平気に決まってるでしょ!だってあの時なんて9人座れたんだよ!大丈夫!」
確かに9人座れたけど…!
『でも、』
ユジョン「うぅ、やっぱり迷惑だよね…ごめんね、」
『…ユジョンちゃんが平気なら、私は、』
ユジョン「ってことはいいの!?やったぁ!もう大好きA!家事ならできるから任せて!」
嬉しそうなユジョンちゃんに私も笑みが溢れる
…でも、ユジョンちゃんのお父さん、お母さん、心配してるはずだから
どうにかしないと…
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ジリリリリリリリリッ!!!
『ッ!?!?』
とてつもないデカさの音量に飛び起きる
私の横でうるさい、と枕で耳を塞いでいるユジョンちゃん
すぐにスマホのアラームを止めて、ユジョンちゃんを強請って起こす
この音量、絶対隣人さん、いや、このアパート中から怒られちゃう…
『ユジョンちゃん朝だよッ起きて!』
揺さぶりまくると、やっと目がぼや〜と開く
ユジョン「…はよぅ、」
『おはようユジョンちゃん、その、これからは私が起こすからそのアラーム禁止ね…』
すると、パッと目が開いて私に抱きつく
ユジョン「ほんとに!?私このアラームでも起きられないこと多いからすごく助かる!」
えぇ!この音量で起きられないってすごいよ、逆にすごい
『朝ごはん、いつもはパン?ご飯?』
すると、ん〜と考え、なんでも!と返事
『じゃあ、お味噌汁と、白ごはん、それから魚を焼いて二人で食べよっか!』
ご飯を並べていると、ユジョンちゃんが目をキラキラさせている
ユジョン「お〜これぞ“ワショク”だね!」
『まぁ、質素だけどね』
作ったご飯を誰かに食べてもらえることが嬉しくて、早速今日の夕飯を考える
ユジョンちゃんのスマホから着信音が部屋に響く
『…出なくていいの…?』
ユジョン「いいの。もう放っておいてって感じ」
これはしばらく家にいそうだなぁ…
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花酒(プロフ) - 慈雨さん» コメントありがとうございます!キュンとしていただけですごく嬉しいです!また他の作品でもお会いできることを願っています!! (2022年3月8日 9時) (レス) id: 0e0a2754ec (このIDを非表示/違反報告)
慈雨 - 完結おめでとうございます!素敵なお話をありがとうございました(*^^*)キュンとしました!二人が幸せになってよかったです! (2022年3月8日 9時) (レス) id: 0183a2a79f (このIDを非表示/違反報告)
花酒(プロフ) - いちご★さん» いちごさんコメントありがとうございます!他の作品まで読んでいただき物凄く嬉しいです!面白いと言っていただけるとモチベがすごく上がります♪これからもお付き合いよろしくお願いします! (2022年2月23日 23時) (レス) id: 0e0a2754ec (このIDを非表示/違反報告)
いちご★ - 面白くて更新されるたびに見ています。花酒さんの小説ほとんどすべて読ませてもらっています。いつも面白くてキュンとするような作品本当にありがとうございます。 (2022年2月21日 12時) (レス) @page35 id: ce91c52d0a (このIDを非表示/違反報告)
花酒(プロフ) - 慈雨さん» 慈雨さんコメントありがといございます!一気に読んでくださってすごく嬉しいです泣これからも頑張りますので最後までお付き合いいただければ嬉しい限りです!! (2022年1月27日 1時) (レス) id: 0e0a2754ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花酒 | 作成日時:2022年1月20日 13時