◎ 新しい路 ３ ページ30
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プーープーー、と無機質な機械音だけが耳に響く。
顕嵐の声が聞こえなくなっても
私はスマホを置くことができなかった。
これを置いてしまったら顕嵐との関係は完全に終わってしまうような気がして。
とっくに終わってることを何処かで理解していたけれど。
一歩を踏み出すのが怖かった。
後ろにいる神くんがどんな顔をしているのかも
どんな顔をして振り返ればいいのかも
これからどうすればいいのかも
…わからない。
神「 …ちゃんと話せた？ 」
リビングへと続く扉から顔を出してそう声をかけてくれた神くんにぎこちなく首を縦に振ってみせる。
ちゃんと、話せたかと言われたら微妙だったけど。
神くんは私が頷いたのを見て
「 朝ごはん食べよっか？ 」と微笑む。
その柔らかい笑顔が自然と耳からスマホを離させた。
新しい路へと神くんが手を引いてくれているように。
まさか作ってくれてたとは思わなくて
急いで神くんの居るリビングに行くと
独りの時よりずっと豪華な朝食が並んでいた。
椅子に座ってもなにを話せばいいかわからず
黙ったままの私を神くんは責めることもなく、
何を話したのかを聞くわけでもなく
ただ他愛もない話をしてくれた。
神「 目、冷やさないとね？ 」
『 腫れてる…？ 』
神「 ファンの子が心配しちゃうくらい (笑) 」
顕嵐…、貴方が言った “ あいつ ”
それは今私の前にいる人で合っていますか …？
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蘭 - 続きが楽しみです。 (2018年1月4日 2時) (
レス) id: 3d5cc8d928 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 続き楽しみです。 (2017年10月24日 9時) (レス) id: 7b0326607d (このIDを非表示/違反報告)
n a g i.(プロフ) - 花さん» 花さんありがとうございます！これからもよろしくお願いします◎！ (2017年10月23日 15時) (レス) id: 3403170adf (このIDを非表示/違反報告)
花 - この小説大好きです。続き楽しみです。頑張ってください。 (2017年10月22日 13時) (レス) id: 7b0326607d (このIDを非表示/違反報告)
n a g i.(プロフ) - みーたんさん» ありがとうございます！急展開すぎてごめんなさい(笑)しぃちゃんの恋どうか見守ってあげてください！更新頑張ります！ (2017年10月3日 0時) (レス) id: d34f8aca92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：n a g i. | 作成日時：2017年9月11日 0時
