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誰かの為に動ける人って本当に尊敬するよね。 ページ10

「ま、松田くん達を知っているんですか・・・!?」

『ええ、友達でした。でも伊達と同様、七年前から連絡が取れなくて』





本当はこんなに喋るつもりはなかったし、別に松田達の話題だって出す必要もなかった。





だけど私は知りたい。彼らの最期を。




何を思って、どんな人生を歩んで、どう終わったのか。





ただ、それだけが。





『一体何があったのか分からなくて・・・・えっと、そちらの女性は知っているんですよね?松田達のこと。教えてくれませんか?彼らは今どこに?』





きっとこれは残酷な質問だ。彼女らを苦しませるだけの、意味のない質問。





なんたって、私は彼らがもう既にこの世に居ないことを知っているのだから。



それでも、それでも__________






「っ・・・・萩原さんは七年前に、解体中に爆弾に巻き込まれて・・・・・松田くんは・・・」





ぐっ、と唇を噛み締める。





・・・・・松田と恋仲だったのかな。だとしたら悪いことしちゃったな・・・。





『言いたくないのなら、構いません。・・・・亡くなったということが分かれば、それで』

「いえ!・・・松田くん達と友達だったというなら、知らせるべきです」

『・・・・・』

「松田くんは・・・・・・彼は・・・・萩原さんが殉職する原因となった爆弾魔が仕掛けた爆弾を解体するために・・・・観覧車のゴンドラに乗って、そして・・・・・」





一度黙ったかと思うと、真っ直ぐな瞳で告げた。





「その場にいた人達や、病院の人々を救うために自分を犠牲にし、私達に思いを託し・・・・・・・殉職しました」

「・・・・伊達さんは交通事故で・・・お亡くなりになりました・・・」

『・・・・そうですか・・・』





死に方に偉いも偉くないもない。




みんな、どうあがいてもそういう運命だったんだと。そう思うしかない。





だけど、松田の話を聞いてどこか安心した自分がいる。






いつだったか、松田は真剣な顔で言っていた。









『俺は警察だ。誰かの命を守るためなら命だって惜しまねぇよ』

『そういう不安なこと言うなよな〜・・・』

『うっせ』






本当に、心の底から凄いと・・・尊敬した。





誰かの為に命を捨てる・・・・・それを本当に実践した彼が・・・。









『(・・・・・だけどね。松田、萩原、伊達)』







やっぱりあんたらの死を悲しむ人はいるんだよ。






ここにも、目の前にも。

あのー、私が頼んだお好み焼きまだですか???→←まさかの警察に遭遇したんですけど今すぐ逃げたい。



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豪秋(プロフ) - 凄い面白いです。更新頑張ってください。 (2020年5月5日 17時) (レス) id: abe3eae12b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みかづち | 作成日時:2019年4月29日 19時

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