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ふざけたこと言ってると頭カチ割るぞボケ。 ページ46

『・・・・・・ん・・・・?いっ・・・』


頭の痛みで目が覚める。

ゆっくりと体を起こすと、二人の男が私を囲んでいた。

・・・・・こいつら・・・・。


『・・・別荘で会った二人組・・・!』

「お、目が覚めた?」


軽快な声で歩み寄ってくる。

・・・・気持ち悪い。


「お姉さん、他の二人とは違ってかなり気が強いみたいだから手だけ縛らせてもらったよ〜」

「懐からナイフ見つけた時はビビったわ〜」

『・・・・勝手にまさぐったわけ?』


人の物勝手に盗るとかあり得ない。


「そんなに怒んなよ〜!そもそもそんな危ない物持ってるのが悪いんだろ?」

『・・・・まぁいい。それよりあの子達は?』

「あの子達?あー!もしかしてあの女子高生二人のこと?」

「それならほら、すぐ傍に置いてるじゃん」

『!!』


視線を移すと、傍には確かに蘭ちゃん達が倒れていた。

微かに動く手で脈を測る。


・・・・良かった、生きてる。


「はぁ〜。あの工藤とか安室って奴のせいで計画が台無しになるところだったぜ・・・」

『・・・・じゃあやっぱり、殺したのはあんたらってこと?ずいぶんと堂々と犯行したみたいだけど』

「まぁな。万が一見られても殺せばいい話だし」

「そもそも、あの女が俺らを拒んだりするから悪ぃんだよ!素直に受け入れてりゃ死ななくて済んだのになぁ!」

『・・・・・・・』

「さて・・・」


男は私が持っていたナイフを首元に当て、ニヤリと口角を上げた。


「死にたくなきゃ俺達に従え。いいか?大人しくしてろよ?」

『・・・・』

「おーい、聞いてんのか??」

『歯ァ食いしばっとけ』

「は?何言っ____________」





男が言い終わる前に、素早く立ち上がって顔面に蹴りを入れる。

そのまま男は壁まで吹っ飛んだ。


「・・・・は?え、・・・・は??」

『・・・あ、歯折れてるじゃん。だから食いしばれって言ったのに』

「っ!!てめぇッ!!動くな!他の女がどうなってもいいのか!!!」

『ああ、別に構わないよ』

「は、」


思いっきり踏み込み、もう一人の男の頭上まで飛ぶ。


男の瞳は恐怖で染まっていた。




________________久しぶりの感覚。




『蘭ちゃん達に手を出す前に__________あんたを殺せばいいだけの話だから』


そのままかかとを男の頭に振り落とす。

そしてもう一発腹にも蹴りを入れておいた。


多分死にはしないだろう。・・・多分。

もはや犯人が可哀想に思えてくるくらいの光景だった()→←大人と子供の経験の差はかなり大きい。



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豪秋(プロフ) - 凄い面白いです。更新頑張ってください。 (2020年5月5日 17時) (レス) id: abe3eae12b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みかづち | 作成日時:2019年4月29日 19時

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